今週の休日

三連休。土曜日。ユナイテッド・シネマ南古谷にて9:45からの「アド・アストラ」鑑賞。菖蒲109でIMAX鑑賞しようと思っていたのだが、午後の上映しかなく、先週の駐車場大混雑を想像しただけで行くのが億劫になり、近場で。6ポイント貯まっていたので無料鑑賞。海王星にて消息を絶った父親を捜索する息子の物語。ところどころの描写が2001年を彷彿とさせて懐かしい気持ちになった。孤独の克服、これがこの映画のテーマだろう。舞台となる宇宙は、距離そして虚無を表現するために用いられている。孤独を埋めるために家族を放り出して宇宙へ飛び出し、知的生命体との接触に一生を捧げた父。しかし遥々宇宙へ行かずとも、目の前にいる家族ときちんと向き合っていれば強い孤独に陥らずとも済んだ。父親との確執から内向的だった息子は、父の過ちから学び、この長い旅を自分の人生と向き合う契機とする。内省的な内容だったが退屈せずに見られた。中盤の月面でのカーアクションと、全く本筋と無関係な実験動物の襲撃の場面は構成を乱しているように思えたが。概ね満足できたのは美術によるところが大きい。特に火星基地の描写がよかった。到着したブラピが所長と対面する際の、オレンジがかった壁が徐々に陰り真っ暗になっていく場面は彼の内面を投影しているかのようであり、また地球から遠く離れた惑星の地下施設内の孤独感を表現しているようでもあり印象的だった。リラックスルームの、ぼやけたような安っぽい全面環境スクリーンも未来感があって面白かった。自分は物語の整合性とか焼き直しとかにあまりこだわりがなくて、それよりもスクリーンに表現されるものを一番に楽しみたくて映画を見ている。展開も、辻褄合わせも、スクリーンで表現されるものが感動を喚起するのならあまり気にしない。不自然な箇所、説明不足な箇所、明らかに事実と異なる箇所、そういう観客の感じる違和感もスクリーン上の光とスピーカーの音が一切合切吹き飛ばす、そういうパワー、爽快感、それを映画に求めている。こまけえことはいいんだよ、パワーがあれば。そして力こそパワー。自分としては「アド・アストラ」は、美術と、「闇の奥」的な捜索、孤独の解消というテーマにより十分にスクリーンで見て満足できる映画だった。エンドロールも黒地に白抜きのフォントのシンプルさが気持ちよかった。鑑賞後女の人と合流し、イオンモール多摩平へ二時間近くかけて移動。目当てはフードコートの「アナス ドーサ ビリヤニ」。少し前にエキュート品川内の「シターラ・ダイナー」で初めてビリヤニを食べたが、どうもハマらず、しかし香辛料の効いたパサパサ感のある飯への飢餓感があり、渋谷のエリックサウスまで行くのは流石に億劫で、少し調べたところ、フードコート内の店舗ながらレベルが高いとの評を見、イオンモールなら気安いこともあり行ってみた。渋滞にハマったが…。結果としては大満足。ラムビリヤニセット850円。セットならラッシーorチャイ無料という超良心的価格。確か品川では1300円くらいした気がする。味も、香辛料が効いていて割と辛め、ハーブも強く、普段全く感じない舌の刺激を受けてちょっと興奮。ライタをかけるとマイルドになるので食べやすくなる。品川で初めて食べた時は、どうするものかわからずライタを残して最後に飲むというデザート的な食べ方をしていた。連れはチキンビリヤニを注文したが、自分と違いコメ好きではないので食べ切れず。それも食べた。チキンビリヤニセットは770円とさらに安いが、80円プラスしてラムの方が自分の好み。

日曜日。特に用事がないと女の人が言うので、自分は当初から行く予定にしていた江古田のブックオフへ連れ立って行く。江古田、高田馬場、中野、東中野の4店舗のブックオフは、他の店舗と違い古書の取り扱いもしているという。5月に大塚に宿泊した際、高田馬場ブックオフへ行き、古書コーナー、講談社文芸文庫岩波文庫ちくま学芸文庫の充実ぶりに新鮮な印象を受けた。確かここで神谷美恵子の「生きがいについて」を買った。で、江古田である。所沢まで自動車で移動し、駐車場に停めて西武池袋線乗車。所沢駅に数年ぶりに来たが、以前寂れて半ば廃墟のようだった駅が再開発されて、綺麗な商業ビルが建っているのに驚いた。ここの頑者で食事をしてもよかったのだが、腹が減っていたので生まれて初めての餃子の王将へ。混んでいたので少し待ったのち通される。自分は天津炒飯と餃子、連れは王将ラーメンと餃子。天津炒飯、ふわふわの卵と甘酢あんと中の炒飯の相性抜群で感動。これで580円とは。餃子も美味しい。しかし満州の餃子を食べ慣れているのでこちらは感動はなく。自分は満州の方が、皮がもっちり、餡はぎっしりで好き。王将も十分美味しいが。江古田のブックオフは期待外れ。規模も大きくなく。古書コーナーは棚6本くらい。普通のブックオフに比べて硬派な品揃えだったが絶対数が少ない。ツイッター講談社文芸文庫でいっぱいの棚の写真を見て期待していたけれど、自分が行った時は本棚の三分の一程度だった。30分ほどぐるぐる見て、高橋たか子「誘惑者」講談社文芸文庫710円を購入。95年の初版なのに日焼けほぼなく、帯ありで状態良好。近頃は小説をほとんど読めなくなっているのに。探している木山捷平尾崎一雄はなく。本に全く興味のない連れはタリーズで待っていた。所沢へ戻り、駅ビルで洒落た感じのサラダと、やたらと太い本マグロ使用の鉄火巻きを購入。雨が降り始めた頃帰宅。疲れていたのか、20:00〜23:00まで、2:00〜8:00まで寝る。やたらと鼻水が出る。カモガヤのアレルギー持ち。

月曜日。午前中だらだら。金曜日に届いたSwitchの「夢をみる島」プレイ、ネットなど。駅まで歩き、餃子の満州で昼食。中華丼と餃子セット。昨日の王将の餃子と比較して、満州の方が好きなのを再確認。どちらもコスパ高いが、満州と違って王将は近所にないので通えない。セブンに寄ってカフェオレ購入、冷食のチーズタッカルビは売切れ。今週は非定常業務が割と入っていて憂鬱。4日なのが救い。乗り切れるか不安。この後、部屋の掃除をして、「囚われの女Ⅱ」残り90ページを読了し、アマプラで「アジョシ」か「JSA」でも見て、早めに寝る。