今週の休日

土曜日。朝起きると少しだるかったがだらだらしているうちに回復。さいたま新都心で「永遠の門 ゴッホの見た未来」鑑賞。退屈すぎて三度寝た。両隣もそれぞれ船を漕いでいた。言葉で説明し過ぎ。映画なんだからもっと映像で語って欲しい。曖昧な記憶だがアップショットが多かったような。動きがなくなるので単調になる。下半分がぼやけたようなレンズで撮影している場面がたびたびあったが何の効果か分からず、アート感が過剰で自分には良いと思えなかった。芸術とか神とか前世紀の文学じゃあるまいし、時代錯誤に感じた。見なくてよかった映画。2019年はここまで80本近く劇場で映画を見ているが、厳し目に見て大体4本に1本の割合で見なくてよかったと感じる。女の人と合流して食事。

日曜日。早起きしてイオンシネマ板橋にて「アースクエイクバード」鑑賞。前にも書いたがこの映画館は「岬の兄妹」「ROMA」「ザ・レセプショニスト」などマイナーな映画を上映してくれる貴重なシネコン。ただ、自分本位な観客に遭遇する率が高くて行くのが少し憂鬱。しかし今回は観客が10人くらいしかおらず、いい環境で鑑賞できた。だが肝心の映画が残念。少し前の日本を舞台に、国籍の異なる男女の三角関係。その挙句の失踪事件。題材は面白そうなのになぜつまらなかったのだろう。蕎麦、富士山、温泉、着物、相変わらずのオリエンタリズム。男の造形がよくわからない。サイコだったのか、その兆しがないしオチが唐突に思える。仕事に行ったのに、ヒロインが棚を漁ったタイミングで戻ってくるとか。殺人の証拠になるようなものを残すだろうか。担当の刑事がいなくても証拠として提出するのが普通の感覚だろう。ヒロインの日本語が上手で驚いた。刑事二人の演技が下手で、取調室の場面は見ていて辛くなった。サスペンス、スリラーが好きなので少し楽しみにしていたが、これも見なくてよかった。南古谷へ移動し、サイゼリヤでランチ。ミラノ風ドリア、小エビのサラダ、エスカルゴ。これが自分のサイゼの定番メニュー。「ひとよ」鑑賞。今ひとつすっきりしない映画だったが佐藤健松岡茉優が素晴らしくて演技を見ているだけで楽しくなった。特に松岡茉優は「万引き家族」のときもそうだったけど、すれたり、性格が悪かったりする女の役がよくハマっていていいなあと思える。スナックでソファを蹴飛ばす場面の荒れっぷりが素晴らしい。しかし中心人物である田中裕子が、映画の中で不思議と浮いているように見えた。存在感は凄い。けれどもなんか周囲とのバランスが悪いような気が。終盤の佐々木蔵之介の行動は唐突で、あそこから感動に持っていこうとするのは強引だったのでは。あと、MEGUMIはブレブレすぎて何が望みなのかわからない。松岡茉優かな、この映画は。帰宅して夕食は冷凍炒飯。