2019年映画まとめとベスト10など

以下、下半期にみた映画。

 

新作

・凪待ち

・無双の鉄拳

・シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢

・COLD WAR あの歌、2つの心

・天気の子

・ニューヨーク公共図書館 エクスリブリス

ワイルド・スピード スーパーコンボ

ライオン・キング

・工作 黒金星と呼ばれた男

・よこがお

・イソップの思うツボ

・ダンス・ウィズ・ミー

・隣の影

ロケットマン

・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

・存在のない子供たち

・フリーソロ

・アス

・ドッグマン

・アド・アストラ

ハミングバード・プロジェクト

・ジョーカー

・クロール 凶暴領域

・ボーダー 二つの世界

ジョン・ウィック パラベラム

・T34 レジェンド・オブ・ウォー

・真実

ガリーボーイ

・ザ・レセプショニスト

・永遠の門 ゴッホの見た未来

・アースクエイクバード

・ひとよ

・グレタ

ターミネーター ニューフェイト

・ブライトバーン 恐怖の拡散者

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形

・メランコリック

・ドクター・スリープ

・家族を想うとき

・テッド・バンディ

アイリッシュマン

 

旧作

マトリックス 4D

ブレードランナー ファイナルカットIMAX

・サタンタンゴ

 

新作41本。「天気の子」と「ジョーカー」はそれぞれ2回ずつ見た。下半期は「ジョーカー」が一番強く印象に残っている。台風21号による大雨の日に、池袋のグランド・シネマサンシャインの12階で見たIMAXの「ジョーカー」。あんなゴージャスな空間に、観客は20人足らずで、悠々と鑑賞できたのは僥倖と言っていいだろう。壁のような巨大スクリーンに感動したかというと微妙だが、そこへたどり着くまでの空間が、映画の楽しさみたいなのに溢れていて…自分がこれまで行った中で間違いなく最高の映画館だった。その体験も、この映画の記憶と結びついている。「天気の子」も、雨ばかりの夏に見に行って、確か初回見に行ったときはまだ梅雨明けしていなかったのかな。内容と現実がマッチしていて不思議な気がした。これは2019年の夏、あの夏に見てこその映画だろう。「秒速」の監督がよくぞここまで…という感動がある。「隣の影」は夏季休暇にユーロスペースで。ここ、憧れの映画館の一つだったので行けて嬉しかった。(他は、新宿ピカデリーイメージフォーラム、TOHOシネマズシャンテ、シネスイッチ銀座イメージフォーラムとシネスイッチには今年中に行きたい)駅から遠い。箱は広くない。椅子の座り心地もお世辞にもいいとはいえない。こじんまりとした映画館。でもモダンな空間。映画は全然期待していなかったのだが、御近所トラブルのブラックジョークというのか、親身で見られて、狂気、グロ描写あり、と自分のモロ好みの映画だった。「グレタ」も同様に空間込みの思い出。すぐ前にあるミッドタウン内のTOHO日本橋の大きさと比較したらジェット機と軽自動車くらいの差がある。2階のエレベーターを降りたらすぐもぎり。でも赤い椅子の座り心地はよし。緩い傾斜はテアトル系劇場を思わせる、ちょっと懐かしい感じの空間。で、映画を見ているうちに、横の方の女性は前のめりになり、終われば、後ろの女性二人組が「面白かったね〜」といい、出口では女性グループが感想を言い合い…。なんか本当、懐かしい、ああ映画館で映画を見た、大勢の他人と一緒になって見た、という感じがして、すごくいい思い出になっている。自分もエンドロール後、照明がついてすぐに、隣の連れに「面白かったね」と言ったが、そんな言葉が自然に出てしまういい映画、いい映画館だった。「存在のない子供たち」「工作」はリアリズムの面で、彼の地を知らぬ者への訴える力が凄い。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」は、2019年のあの事件を乗り越えるために、そしてささやかながら応援するために。本篇を見ていないのに行くのは軽率かもとの迷いもあったけれども、独立作品として見られる明快さ。木漏れ日の美しさ、女性たちの美しさ、素晴らしかった。京アニの映画は「消失」以来、というか多分ハルヒくらいしかまともに見ていない、知らないのだけれど、やっぱり凄い絵、美しい物語を作る人たちだったんだ、と。それ以上何が言えるだろう。そしてサタンタンゴ。しかしこれについては十分過ぎるほど述べた。

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他にも「ドッグマン」「真実」「家族を想うとき」なんかがよかった。見て損した、という映画も全体の三分の一…は厳しすぎでも四分の一くらいはあるが、質を確保するために量は避けて通れない。何より、見たことないものを見るのだから当たり外れは当然のこと。

 

2019年は映画館巡りを趣味にしてよく回った。83本、88回鑑賞。こんなに映画館へ行ったのも、ほぼ毎週のように都内を回ったのも人生で初めてのこと。2019年初めて行った映画館はイオンシネマ板橋、新所沢レッツシネパーク 、早稲田松竹新宿武蔵野館深谷シネマ、アップリンク吉祥寺、TOHOシネマズ 富士見、TOHOシネマズ 新宿、新宿バルト9シネ・リーブル池袋、立川シネマシティ、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、恵比寿ガーデンシネマテアトル新宿ユーロスペース新宿ピカデリー、シネマカリテ、グランド・シネマサンシャイン、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ…ずいぶん行ったものだが、まだまだ行きたい映画館がある。

 

2019年のベスト10的なものも記録として。順位に深い意味はないベスト10。

1.ハウス・ジャック・ビルト

2.ジョーカー

3.グレタ

4.隣の影

5.存在のない子供たち

6.HFII.lost butterfly

7.工作

8.アラジン

9.アメリカン・アニマルズ

10.シンク・オア・スイム

次点でアナと世界の終わり、天気の子。旧作を含めれば恐怖の報酬とサタンタンゴも。

 

トリアー監督好きじゃないのに1には感心した。何もかもがブラックジョークのような映画。2と5は格差社会の弱者の側からの視点の提供。片やヒール、片やヒーロー。いや、そんな綺麗事言っていい問題じゃないな。3と4は巻き込まれ型サスペンス?スリラー?よくわからないが心理的なストレスを強いるいい映画。こういうのが好き。6は、現在の自分はエヴァンゲリオンの完結編よりもHFの完結編の方を待ちきれずにいる。7はリアリティに圧倒される。ポリコレとかよくわからないけど、単純に娯楽として8が大好き。ウィル・スミスは芸達者で笑えるし、ナオミ・スコットの美貌を見ているだけで気分が上がってくる。9はあんまりよく覚えてないけど、強盗シーンとか仲間割れとかリアリティあってよかった。10はクライマックスのショウの圧倒的なカタルシス。車椅子のコーチ最高。

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