2020年上半期映画鑑賞記録

昨年から映画づき、今年は100本映画館で鑑賞するぞ、と意気込んでいたものの、春先からのコロナ禍により映画館へ行く機会が減少し、映画館側も休館が相次ぎ、第二波がいつ来るかとの不安が絶えない現状では映画館へ行く頻度も減ろうというもの。未来はわからぬゆえどうなるか現時点では断言できないけれども、少なくとも状況が落ち着くまでは、映画館を含め人混みは避けて生活したい。昨年は多くの都内の映画館へ電車で行ったが、今年いっぱいは近場で済ませたい。近場で上映されない映画に関しては配信を待つ。コロナをきっかけに配信サービスが以前より充実しつつあるように感じている。

 

上半期に見た映画は新旧合わせて以下。

 

スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け

・この世界の(さらにいくつもの)片隅に

・テルアビブ・オン・ファイア

・ポゼッション

・マリッジ・ストーリー

・パラサイト

・フォードVSフェラーリ

・ペット・セメタリー

ジョジョ・ラビット

・リチャード・ジュエル

テリー・ギリアムドン・キホーテ

・つつんで、ひらいて

メイドインアビス  深き魂の黎明

・ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密

殺人の追憶

ハスラー

・屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ

・1917 命をかけた伝令

・ミッドサマー

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

・37セカンズ

・彼らは生きていた

・娘は戦場で生まれた

・初恋

レ・ミゼラブル

地獄の黙示録ファイナルカット

ナイチンゲール

21世紀の資本

・キュアード

・イーディ 83歳はじめての山登り

・ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語

・悪の偶像

・風の電話

 

この中で特に印象に残っている作品をいくつか。まずはなんと言っても「パラサイト」。これは二度見に行って二度とも楽しんだ。特に二度目は、大雨の中のレイトショーで、作中のシーンとリンクしたような不思議な体験をした。これは昨年の「天気の子」のときもそう。映画の内容と見たときの状況・環境が混ざって忘れがたい体験・記憶になる。映画館で映画を見ることの醍醐味の一つだろう。自宅で見るとなるとまたちょっと違う気がする。映画館での鑑賞は強度の体験だからだろう。ポン・ジュノ作品では「殺人の追憶」がいちばんいい作品と思っていたのだけれど、シネマートでの特別上映で見返してみたら結構退屈なところがあって、パラサイトの方が無駄がなく、洗練されているなと思いを新たにした次第。

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ほかには「リチャード・ジュエル」。これも二度見て二度とも楽しめた。わずか半年前の映画だが、誹謗中傷、炎上の内容は昨今見返すとまた感慨深いかもしれない。

「1917 命をかけた伝令」はIMAXで見た。これは主人公たちとともに行動をともにしたような体験ができて、映画の別の可能性を感じた。ゲームのようにロールプレイするというか。これはスクリーンで見てこその映画だろう。

そして忘れがたい「レ・ミゼラブル」。え、今フランスってこんな過酷なの。という驚き。去年の「存在のない子供たち」もそうだったけれど、これも貧困層の怒りの映画。社会的な重いテーマをスリリングに、まったく退屈させずに見せるのが凄いなあとただただ感嘆。ラストも凄かった。上半期のベストは「パラサイト」か「レ・ミゼラブル」。ユーモアがある分「パラサイト」の方が好み。