マキタのコードレス掃除機を購入した

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我が家のシャープ製キャニスター掃除機は自分が高校生だった頃からずっと現役である。部屋のゴミや埃を吸い込むのに不都合はないがボディは傷だらけ(掃除機が大嫌いだった今は亡き犬が噛もうと無駄な努力を試みた痕跡もある)で、動かすと臭気も漂うので、先日、そろそろ第一線を退く頃合いではないかと判断した。70歳を過ぎた老夫婦と43歳の独身中年男の三人が暮らす我が家、キャニスター掃除機を持って二階まで上がるのは危険かつしんどい。だからスティック型のコードレス掃除機を買うことにした。そう父に言うと(我が家は母が脳梗塞の後遺症で半身麻痺&軽度の認知症なので家事は父と自分の分担)父は吸引力にこだわりがあるらしく、吸込仕事率500W以上が必要だからキャニスターでないと駄目だ、と主張した。自分は、コードレスで持ち運びやすい掃除機なら日常思い立ったとき気軽に掃除がしやすいこと、一般家庭なのだから吸引力に拘らなくてもいいこと、そして買う金は自分が出すから一度コードレスのスティック掃除機を試しに使ってみたいことを主張して父を説得した(というほど大袈裟なことではない、説明しただけ)。実際使ってみて不満だったらそのときは父がキャニスターを買ってくださいと。

 

で、ダイソンか、エレクトロラックスか、それともパナかシャープか日立か…と迷った末、業務用製品を多数作っているマキタの掃除機ってなんか強そうと思い、買ったことがないメーカーだったのもあって興味もあり、ここのに決めた。最初は廉価モデルにするつもりだったが、吸引力にこだわる父に引き摺られた格好でCL282FDRFWという上位モデルを購入。価格は楽天市場で三万ちょっと。

 

www.makita.co.jp

 

以下、使用感。

まず吸引力に関して。標準、強、パワフルの3モードのうち自分は強モードでフローリングを掃除しているがまったく問題ない。もしかするとカーペットがあると勝手が違うかもしれないが我が家にはないので関係ない。ごく一般的にフローリング上のゴミや埃を吸い込むだけなら標準モードでの使用でも問題なさそう。なんとなく強で使っているだけ。

作動音は標準だと静かだがそれ以上強くすると結構うるさい。強とパワフルはそれほど音の大きさに差は感じないが、切り替わると音でわかるくらいの違いはある。

身長174cmの自分が掃除機をかけるとやや屈む姿勢になり窮屈さがある。もう5cmかそこらスティクが長い方が使いやすそう。スティックを取り外してボディに細い吸い込みを装着すれば(上の写真の状態)狭い箇所や車のシートなどの掃除ができるのは今時当たり前なのかもしれないが便利で感心した。

重量は1.5kgだがこの掃除機は持ち手部分にバッテリーが付くため重量のバランスが悪く、持ってみると実際の重量以上に重く感じる。上の写真を撮影したときも持ち上げて腕がだるかった。まあ自分の筋力がないのもあるかもしれないが、重量のバランスが悪いのは間違いない。

 

一週間ほど使用した感想は以上。使い勝手がよく、満足している。キャニスターと比較してコードレスは、持ち運びやすい、取り回しやすいおかげで自分が父に言ったとおりちょっと手の空いたときやゴミが目立ったときなどに気軽に掃除機をかけるようになった。買ったばかりだから使いたいだけというのも多少はあるけれど。

 

この掃除機のバッテリーはマキタ製品の共用パーツで掃除機以外の工具や家電でも使用できる。これは買ってから知った。マキタにはどんな製品があるのかとネットで検索してみると、インパクトやブロワーなどの工具の他に、家電としてラジオやサーキュレーターやデスクライトやコーヒーメーカーまであった。調べているうちに防災グッズに使いまわせると考えてデスクライトが欲しくなった。沼のほとりに立った気がした。で、マキタ製品と防災について考えていたら、以前にブックマークしたあるツイートを思い出した。

 

西日本豪雨や北海道地震のあった2018年のツイート。無論当時はこれが何を言っているのか全然理解できなかった。Ankerのモバイルバッテリーよりマキタのバッテリーの方が使い勝手がいいらしい、くらいの認識しか。調べてみると、バッテリーに別売のUSB用アダプタを装着することでモバイルバッテリーになる、ということだと理解。今回買った掃除機に付属していたバッテリーがBL1830Bってやつで、これはiPhone6sなら6回充電できる容量がある。iPhone6sのバッテリー容量が1715mAh、自分が今使っているiPhone8のは1821mAhなのでほぼ同回数充電が可能。掃除機のバッテリーが(満充電されていれば)緊急時には大容量モバイルバッテリーに転用できるのは便利。

 

大容量なのもさることながらマキタのバッテリーが優れているのは急速充電器の存在である。充電開始から40分程度で満充電にできる。ただし充電中は冷却ファンがガンガン回転してかなりうるさい。無骨なデザインからは業務用感が漂う。

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マキタ沼に足を踏み入れるかどうかはともかく、USB用アダプタはAmazonで2500円程度で買えるのでとりあえず注文した。で、実際使ってみた。バッテリーの上にはめるだけの簡単仕様。ただ出力が強くないのか、iPhone8をバッテリー残量10%から90%にするのに一時間くらいかかった。Ankerのモバイルバッテリーならもっと早く充電できた気がする。なので普段はコンセントから、外出時はすでに持っているAnkerのモバイルバッテリーから充電するこれまでの生活に変わりはない。

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このデザインにファミコンディスクシステムを連想した

すでにマキタ製品を持っていてバッテリーがあるならこういう手もありますよ、というくらいのもので、バッテリーとアダプタを緊急時のためにわざわざ買うのは金額的に高額になるからよした方がいい。それならばモバイルバッテリーを買った方がずっと経済的である。万が一の際には掃除機のバッテリーがモバイルバッテリーとして使い回せるという、あくまで補助的なシステムとして備えておく、くらいのつもりで自分はいる。埼玉県は海がなく、自分が住んでいるエリアは川も山も近くになく災害には比較的強いエリアと思っているが、今年の夏一度落雷で停電しているので最低限の備えはしておきたい。我が家はオール電化なので停電するとトイレも流せないし、風呂も使えなくなってしまう。