2021年を振り返る

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今年も昨年に引き続き新型コロナ流行による外出自粛・密回避な一年だった。ようやく秋にワクチン二回目の接種を終えることができた。周囲に感染者は出ず、無事また一年を生き抜けたことを素直に喜びたい。未だ世の中も自分の日常も非常時のままである。

 

映画について。

デルタ株の猛威が去って映画館はこれまでの一席空け販売から従来の通常販売に戻してしまった。経営上の判断なのだろうが前後左右に人がいない快適さに慣れてしまった今、継続してくれればいいのにとの勝手な思いがある。2019年にはよく行った都内のミニシアターには今年はまったく行かずほぼ近所のシネコンでのみ鑑賞した。本数は35本。鑑賞料金に限ると37000円ほど。一本当たり1000円ちょっとで見た計算になる。クーポンや会員特典などを今度も積極的に利用していきたい。しかし割引料金で映画だけ見てコンセで買い物しない単価の低い客とか映画館側にとっては一番鬱陶しい客だろうな。ポップコーンやドリンク買いたい気持ちはあるんだが前者は量が多すぎて食べきれない、後者は絶対途中でトイレに行きたくなってしまう(長丁場の『ドライブ・マイ・カー』鑑賞時ドリンクを買ったのだがラスト近くで尿意を我慢できず離席してしまった。一旦真っ暗なスクリーンから明るいロビーに出てしまうと再度席に戻っても魔法が解けたかのように映画に集中できなくなっていた)ので買いたくても買えない事情がある。今年は邦画が充実の一年だった。エヴァが完結したのはめでたい。来年はもう少し映画館に行く回数を減らして代わりに読書に充てようか考え中。映画館で映画を見るとそれだけで半日潰れてしまうから。

 

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読書について。

今年は43冊読んだ。GWころからしばらくは荻原魚雷さんに触発されて中年本をだいぶ読んだ。身につまされる部分多々あり、もう少し未来の老齢本も併せて読むと自分の人生が有限であること、すでに人生の道半ばであることが意識され、折からの四十肩もあり俺も日々歳をとり老人になるんだなとしみじみ。押井守監督の映画評論も何冊か読んだ。小説はあまり読まなかった。今年はいい本が色々出て結構買ったがまだ読めていない本が多く、そろそろ買う量を減らして積読を減らさねばと、毎年思うのだが実行できないことを今また思っている。視力も筋力も集中力も衰え、若い頃のように読書に没頭はできない。中年期以降は挑戦することより断念することを学ばねばならないのだろう。

今年読んで印象に残っている本は山内一也先生のウイルス関連の二冊、松浦寿輝『わたしが行ったさびしい町』、荻原魚雷『中年の本棚』、『押井守の映画50年50本』、カロリン・エムケ『なぜならそれは言葉にできるから』。今年の一冊を選ぶなら『中年の本棚』。来年は50冊は読みたい。

 

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競馬について。

今年は強い5歳牝馬たちとキセキ、コントレイルが引退。寂しくなったけれどエフフォーリアはじめ三歳の牡馬が強く、有馬記念では世代交代を強く印象づけた。自分としては2020年ほど競馬にのめり込めなかった。自分のようなにわかにもわかりやすいスターホースがいてくれるといい。いやエフフォーリアめちゃくちゃ強いけど。3歳ならステラヴェローチェが贔屓。この馬が三着に来てくれたおかげでダービー三連複とれたので。来年はG1タイトル取って欲しいな。アカイトリノムスメが秋華賞勝てたのはよかった(馬券は取れてない)。デアリングタクトは来年どうなんだろう。ソダシは。

レースはほぼG1のみ買っている。でも2歳馬のはよく分からないから買わない。にわかであるしにわかから先へ行こうなどという高い意識もそこまで強い関心もない。もしかすると勝ち馬予想より過去のレースをYouTubeで見る方が好きかもしれない程度のファンである。今年はダービーの三連複を取った以外は外れか当たってもトリガミばかりで、ダービーの当たりが大きかったのでその貯金で秋の馬券を買っていた形になる。食いつぶして最終的な回収率は107パーセント。25レース買って的中率は20パーセント。

 

 

旅行について。

今年も遠出せず。新幹線に乗って東北の温泉にでも行ってみたい気持ちはあるが。外国人観光客激減による影響なのか都内のホテルの宿泊料がかなり安くて相対的に地方より都内に泊まった方がコスパがいい状態なのは昨年から引き続き。今年ザ・ペニンシュラに泊まれたのはいい体験になった。でも昨年マンダリンオリエンタルに泊まったときほどの感動はなく。ザ・キャピトルホテル東急が立地的に人が少なく閑静ですっかり気に入った。ハイクラスとはいえ都内に泊まるのも飽きはじめているので来年は遠出して気分転換をしたいが…。

 

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体調について。

ようやく2年悩まされた四十肩とそのリハビリから解放された。とはいえ今もまだ右肩に痛みは残っている。寒い季節のせいもあるかもしれないが朝起きたとき結構痛いときがある。以前できなかった重いものを持つことはできるようになったが、そうした場合翌日肩がだるくなる。正確に反応するのは可笑しい。体は正直。でも一時期のひどいときに比べたら今は天国といっていい。ひどいときは腕が痛みで上がらなくてシャツを着ることさえ覚束なかったのだから。日常生活に支障が出ないよう体を大切にしたい。四十越して現場仕事、なかなか大変である。食うためにやるしかないんだが、大変である。四十肩の痛みが弱くなったのはもちろん嬉しいが、同じくらい、二週間に一回土曜日を使って通っていた整形外科に行かなくてよくなったのも嬉しい。休日の朝のんびりできるから。

また、手洗いマスクの副効果か、今年は持病? の頭痛で寝込むことも例年に比較して少なく、年末よく体調崩して寝込むのだがそれも今のところなく、いい感じ。健康が一番である。

 

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お金について。

今年の春ころから、それまで先進国株、新興国株の組み合わせで買っていたインデックスファンドをemaxis slim全世界株式のみに統一して積み立てるようにした。今年はかなりの額を投資に充てることができた。今年の利率は133パーセント。ある程度まとまった額を投資できる生活スタイルになったので来年からつみたてNISA口座を一般NISA口座利用に変更した。12月に楽天証券の資産額に応じたポイント付与、楽天銀行金利の変更が発表されたが自分には影響は軽微。しかし今後楽天カードでの楽天証券積立設定でのポイント付与率は下がるかもしれない。先日、三井住友カードを申し込んだ。当該カード払いでSBI証券で投信を積み立ててれば0.5パーセントのポイント付与があり、来年にはポイント投資もできるようになると知り積立専用のカードとして欲しくなった。メインは今後も楽天証券のつもりだがSBI証券も併用する。各口座で毎月上限の五万円を積み立てれば年間で9000ポイントも還元される計算になる(実際にはポイント利用の分だけ付与が減るので8000ポイントくらいか)。

あと、先日初めて投信の売却を行なった。2017年に購入したファンド二つがどちらともemaxis slim全世界と比較して手数料が高かったため売却して乗り換えた。自分は基本的に買ったら放置の投資スタイル。リバランスさえしない。emaxis slim全世界オンリーならリバランスの必要もほぼないだろう。債券や定期預金は保有していない。現金は二年分の生活防衛資産のみ、あとは株式投信だけである(ごく少額ビットコイン保有)。リスキーか? でも自分の場合ローンの終わった実家に両親と同居の独り者だから生活リスクが低く、40代前半だからまだ多少攻めの投資でもいいかと思ってそうしている。賃貸で一人暮らしとか家庭やローンがあるとなればまた全然違ってくるだろう。ネットや雑誌や書籍であれこれ投資法について言われても結局それらは最大公約数的な記述に過ぎず、各人が考えた上で自分だけのスタイルでやっていくしかないのである。

 

そのほか。

冬になって母が急に老け込んだ。足が急に弱くなり歩くのがやっとの様子で、壁に新しく手すりをつけた。ベッドは二階から一階のリビングへ移動、そのせいでリビングがかなり狭くなった。歩けなくなったら野生動物なら死を意味する。人間はそうではない。なんとかなる。なんとかできる。母は四人きょうだいの末っ子なのにきょうだいで一番先に老け込んでしまった。頭の方も相変わらずの認知症っぷり。自分の未来の姿であろう。いつ何時何かあってもおかしくない心の準備はしているつもり。

 

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あと世の中のことだけど今年も悲惨な事件が結構あった。ある日突然日常が事件の舞台となる、暴力の犠牲者となる、そういう怖さが今の世の中にはある。人間の恐ろしさ、他人の恐ろしさ。でも他人に対して無関心な(自己責任的な)社会(観)がそういう事件の加害者を産む原因になるのではないか、という気もする。俺なんかが「世相を斬る」でもないが。

 

晦日は散歩がてら本屋へ行き新装版のセリーヌと来年のカレンダーを買い、それからスーパーで酒やつまみなどを買った。夕方、ゲームを少し。このあとは酒飲みながら録画した72時間ドキュメントを見て蕎麦を食って終わり。

 

来年も生き延びよう。

 

 

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