榛名富士を登り榛名神社へお参りしてきた

 

女の人の誕生日だったのでちょっと遠出でもするか、と高崎へ行ってきた。埼玉から群馬に入ってすぐなのでそこまで遠くはないのだが。彼女は御朱印集めが趣味なので何度か榛名神社へは行ったことがあったがすぐそばにも関わらず榛名湖、榛名富士へは行ったことがなかった。お参りついでに日和田山以来のゆる登山しようと考えた。

 

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日曜日、曇り。午前10時頃、高崎駅直結のホテルメトロポリタン高崎目指し出発。関越を走るのは久々。日曜の遅い午前は一番混雑する時間帯かと思いきや拍子抜けするほど上下線とも空いていてスイスイ走れた。何事もなく無事目的地に到着。ホテルと提携している立体駐車場に車を停め、少し歩いて高崎モントレーという駅ビル内を昼飯を求めてうろつく。結局丸亀製麺にした。少し休憩したら時間になったのでチェックイン。フロントで、埼玉県民なのに群馬県の旅行割「愛郷ぐんまプロジェクト」が適用されると説明され、自分はスマホにワクチン接種アプリを入れてあり、同行者は「念のため」と接種証明書を持ってきていたので二名分1万円がキャッシュバックされ、さらに期限付き商品券ももらえて嬉しい誤算。商品券はユニクロでの買い物に使用した。

 

まだ6月末から7月初めなのにも関わらず最高気温38度の日もあった先週にだいぶ体力を消耗し、体が気候に慣れていないせいもあってか、先週はずっと体調悪く、頭痛と腹下りが続いた。エアコンつけっぱで寝ても深夜に蒸し暑くて起きてしまい、そのまま眠れず朝を迎える日が続き、先週の平均睡眠時間は4時間くらいだったんじゃないだろうか。なので部屋に入ってベッドに横になるなり2時間ほど眠ってしまった。目が覚めると午後5時半過ぎ、同行者は散歩にでも行ったらしく部屋に姿なく、一人でテレビをぼんやり見る。と、少ししたら帰ってきたので二人で夕食に出発。以前行ったことのある牛タン屋さんへ。いいお店だった記憶があった。数年ぶりで食べてもやはり旨かったがたまの遠出だからもうちょい奮発して枚数多い定食にしてもよかった。

 

当初の予定だともう少し早い時間に食べにきて、各自自由行動にして、自分は109シネマズ高崎で午後7時半から映画『モガディシュ』を見ようと思っていた。近場で上映していないので。駅から少し歩いて高崎電気館を見に行ったり、古本屋を覗いたりもするつもりだった。しかし寝てしまったせいで予定はパーに。しゃーない。翌日は早いので無理しても仕方ないとすっぱり諦める。夜、少し雨がぱらついた。

 

睡眠時間4時間かそこらで目が覚め、そのまま眠れず。普段と違う環境で長時間熟睡は神経質な自分の場合あり得ない。朝はゆっくりしたいので普段宿泊するときは朝食なしの素泊まりプランを選択するのだが、今回は少し贅沢して朝食ありプランにした。翌朝7時過ぎに朝食会場へ行くと、平日ということもあってか空いており、のんびりビュッフェ形式のメニューを盛りつけできたのでよかった。学食・社食的に並ばれるとゆっくりメニューを選べないから嫌で。会場はビニール手袋使用など感染症対策がしっかりされていて好印象。普段なら絶対食べない量(ご飯おかわりした)を食べて、9時過ぎにチェックアウト。

 

ナビは榛名山ロープウェイを目的地設定。駐車場を出ると雨が降ってきたが本降りにはならずすぐ止んだ。出勤時間を過ぎていたので道路はわりと空いていた。で、このルートが曲者で、とくに吟味せずナビを盲信して行ったのだが、県道28号線(高崎東吾妻線)が山中に入った途中からめちゃくちゃ狭くなり、軽自動車同士ならすれ違えるかもだが自分の車はわりと車幅があるので狭くなってから目的地までの5キロくらいはとにかく対向車来るなと祈りながら、カーブミラーを睨みながらの運転になり激しくストレス。山中の5キロは平地の5キロと違って時間がかかる。結局途中三台ほど対向車が来たものの待避スペース利用ですれ違え、広い県道33号線と合流できた。道中、榛名神社には何度か行ったことあるけどこんな細い道走った記憶ないし、榛名山ロープウェイなんて観光バスも来るだろうから絶対道のチョイスおかしいよね? と話していたが、榛名湖畔を通る33号線が正解のルートだった。運転で神経使いすぎてロープウェイ駐車場に到着したときにはえらい疲れた。昔高知旅行したときも、四万十川沈下橋へ行く途中だったか、すれ違えるかどうかの細い道をレンタカーで走って、しかもこのときは対向車は来る、後続はでかいバイク、とまあ最悪だった。あれ以来、狭い山道はトラウマ。

 

駐車場で登山靴に履き替えた。駐車場そばには乗って散歩できる馬がいたり、いい感じに昭和感漂うお土産屋さんがあったりで新鮮な気分になる。午前10時半頃だったが思いのほか観光客は少なかった。

懐かしい気持ちになる佇まい

 

同行者はロープウェイで榛名富士山頂駅まで。自分は駐車場から少し歩いたビジターセンター脇の登山口から入る。ロープウェイ乗り場で尋ねたところ道中は人の手が入っておらず石や根が剥き出しになっていると。どこも山は大概そんなもんだろうと気にせず出発。初心者向けとネットに書いてあったし、まあ大丈夫だろう。冒頭の写真はビジターセンター駐車場から望んだ榛名富士。トイレもあるので登る前に用を足した。

 

登山口。写真左、この登山道は整備していない旨の看板。見えづらいが中央奥の幹に「熊出没注意」の表示あり、一瞬怯む。道中はずっと笹の藪が続く。道はたしかに狭く、昨日および当日少し降った雨の影響でぬかるんでいた。整備していないとあったが転落危険箇所には防止のためのロープが張ってあった。道中は一本道なので迷う要素なし。ひたすら進むのみ。つまづくほど根は道に張り出していないし、岩は足をかけるのに便利でスムーズに行ける。ただ結構道の傾斜がきつくて歩きはじめて5分も経つ頃には息が切れ、汗が吹き出し、心拍もバクバクに。運動不足と加齢が原因だろう。もう若くない。外見は若く見られても体の中はそうじゃない。しかし残りの人生で今が一番若いのだ。などと考えながら足を運ぶ。小さい羽虫やら蛾やら虻やらがまとわりつくが、自分が彼らの世界に侵入しているのだ。文句言う筋合いじゃない。しかしやはりこんなゆるい登山でも疲れるし、汚れるし、楽しい気持ちにはならない…というか、歩いているときはとにかく歩きやすそうな道を選択して、滑らないように気を配って、とそっちに夢中で、「楽しい」とか感じる心の余裕はない。登りはまだ楽だけれど下りは膝にきそうな道のりだった。

 

これといって特筆することのないシンプルなルート。30分ほどで山頂駅に到着。かなり汗かいた。道中誰とも遭遇しなかった。山頂駅の標高が1366メートル。同行者と落ち合い、一服。景色を眺める。素晴らしい眺望。


榛名富士の山頂はそこからもう少し、3分ほど進んだ先。しかしこちらは小さい神社があるのみで周囲は木々に囲われ眺めは望めない。


帰りはロープウェイで。珍しい二両連結型。3分とかからず到着し、文明の偉大さを思い知る。

 

榛名湖畔を通り、榛名神社へ。途中前を通った男根岩を見て、来たときはいつもこの道だった、と思い出す。県道33号線と211号線を通るルートなら常に二車線キープされ、観光バスが通るのもこのルートなのだろう。榛名湖から3キロ程度の距離なのですぐに到着。平日だからか参道脇の駐車場はどこも無料だった。榛名神社は本社にたどりつくまでに巨岩あり、沢あり、七福神像ありで楽しいので好きな神社。歩いているだけで楽しい。境内に入ると森と沢のおかげかひんやりしている。

以下、ミラーレスで撮った写真はISO感度高く設定しすぎたらしくやたらと白飛びしている。写真ヘタ

謎の扉は奥に秘仏を安置していた東面堂という建物の名残り

 

信心深いほうじゃないけどなんかオーラを感じる

 

全然人がおらず快適な道のり。意外だったのが、本社まで随分歩くイメージがあったのだが門から500メートルかそこらの距離しかなく意外とあっさり来てしまう。人がいなくてずんずん歩けたからかもしれない。双竜門まで来ると、覆いと一方通行の誘導路が現れ、現在本社改修工事中なのを知る。えー。でも参拝はできる。御神体の岩は覆いの向こうにほんの少しだけ望めた。

iPhone12で撮った写真の方がミラーレスのより綺麗かも

 

国祖社、でいいのかな。こちらで参拝してきた

 

ほんの少しだけ拝めた

 

2013年5月撮影


参拝が終わった頃には1時をまわっていた。ナビをつけず案内標識を頼りに高崎市内まで戻りうろうろしていたらいつの間にか前橋あたりまで来ていた。遅い昼食に適当に見つけた地元チェーンっぽいお店で天ざるを食べて一服。料理をロボットが運んできたので驚く。雨予報ではあったが強く降られることもなく、予定したうちの半分くらいしかできなかったが楽しかった。いつも、遠出して宿泊すると、時間が足りない、時間がもっと欲しいとなる。今回も、もっと余裕があれば予定していたことをこなせたし、榛名神社から榛名湖までの3キロの遊歩道も歩いてみたかった。でも高崎なら普段の週末でも行こうと思えば思い立ってふらっと行ける距離だな、と認識できたのはよかった。高崎って自分が落ち着く規模の都市。アウェー感を感じない。前橋ICから関越に乗って帰宅。到着したのは午後5時過ぎで、疲れていたのですぐベッドに横になりそのまま3時間ほど眠ってしまった。