便乗した。
2024年はまだ50日程度残っているがざっくり振り返ってみる。
1 美術展
今年はよく美術展に行った。アート、知識はないけど好き。見ていて楽しい。クラシックなのも好きだけど、先日東京都現代美術館で見た「日本現代美術私観」が圧巻で、現代美術すげえってなった。こういう見方、こういう表現、こういう制作もありなんだ、と勇気づけられた。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
ブルーカラーのおっさんが芸術見て何になる、そう自問(自虐?)しないでもないんだけどそれに対してはプルーストがいいことを言っている。曰く、芸術を鑑賞することで人は他者の視点、他者の世界観を得ることができると。それが人生を豊かにする。上の記事で「脳がアップデートされた(気がする)」と書いていたのも同じような意味合い。
たとえ私たちが翼を持ち、べつな呼吸器官を備え、広大な宇宙空間を横切れるようになっても、なんの役にも立ちはすまい。なぜならたとえ私たちが火星や金星に行ったにしても、もし同じ感覚を維持していれば、その感覚は、私たちがそこで見るいっさいのものに地球上の物と同じ外観を与えてしまうだろうから。ただ一つの本当の旅行、若返りの泉に浴する唯一の方法、それは新たな風景を求めに行くことではなく、別な目を持つこと、一人の他人、いや百人の他人の目で宇宙を眺めること、彼ら各人の眺める百の世界、彼ら自身である百の世界を眺めることだろう。そして私たちは、一人のエルスチール、一人のヴァントゥイユのおかげで、彼らのような芸術家のおかげでそれが可能になる。私たちは文字どおり星から星へと飛びまわるのである。
「囚われの女」
なるべくなら人の少ない状況で気持ちに余裕を持って鑑賞したい。混雑する中、ベルトコンベア的に流されながら他人の後頭部越しに作品を見るんじゃ体験として強度が弱い気がする。今年行った中では伊藤潤二展「誘惑」以外は比較的快適に見られた。
建築物としての美術館も好き。MOA美術館の広大さ、海が見えるロケーション、素晴らしかった。東京都現代美術館は作りがモダンでかっこよかった。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
hayasinonakanozou.hatenablog.com
hayasinonakanozou.hatenablog.com
hayasinonakanozou.hatenablog.com
hayasinonakanozou.hatenablog.com
hayasinonakanozou.hatenablog.com
2 旅行
それほど遠くへは行ってないけど例年と比較すると今年は旅行した。熱海、白馬、つくば。コロナ禍前と比較すると宿泊料金が高くて泊まりで旅行するのには気合が要るようになってしまった。今後もこの傾向は続くのだろう。
かまいたちの夜の聖地、ペンション&コテージ クヌルプに泊まれたのはいい思い出になった。10代の頃の自分の憧れを30年後にようやく叶えた感あり。今月、初めての大阪旅行。年内の旅行はそれで終わり。JREポイントが12000ポイント以上貯まってるので来年暖かくなったらどこかにビューーン! をやりたい。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
hayasinonakanozou.hatenablog.com
3 投資
2017年からインデックスファンドへの投資を続けている。今年から新NISAが始まった。ひたすらオルカンをほったらかしで積み立てている。今年は夏にかなり下がったがいつの間にか復調し、昨日はアメリカ大統領選の結果を受けてか株価が大幅に上昇した。取り崩すのはまだまだ先なので目先の上げ下げに一喜一憂しない。
投資は自己責任で。
4 ホラー
今年の夏はホラーに耽った。主に映画と小説、少々漫画も。最近ホラーが来てるらしい。インターネットとホラーは親和性が高い。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
上の記事書いたあとで視聴した『夜を越える旅』、なかなか怖くてよかった。
ホラー映画はグロ、ゴア、ジャンプスケア嫌い。じわじわと迫ってくるような恐怖描写や一瞬だけ何か映るとかの方が好み。
俺の好きなホラーのジャンルはいわゆる民族ホラーなんだが、最近は差別的ってことで廃れつつあるらしい。代わってSF的な方向へ向かっている…と今読んでいる『ネット怪談の民俗学』に書いてあった。さもありなん。
来年公開予定のSKINAMARINKが気になっている。近所のシネコンじゃ公開されないだろうな。
5 健康
今はまだ大丈夫だけどこの先冬になると俺のメンタルはガクンと落ちる。12月から3月くらいまで。何もする気が起きなくなりベッドに寝てばかりになる。憂鬱な気分が晴れない。寒いのが苦手なので外へ出ようって気持ちも起きない。それでも去年から今年にかけては年末年始の休暇中に毎日散歩したりして心身の調子を保つために努力はした。
健康管理の一環として今食事に気をつけている。お菓子、アイス、ジュース、酒、ファストフードをなるべく摂らない。おやつに甘いものが食べたくなったらフルーツ、甘栗、ヨーグルトで代用。自分でも驚くべきことに守れている。要は買わなきゃいい、家に置かなきゃいいのだ。俺は面倒くさがりだから家になければ、たとえば深夜にお菓子が食べたくなっても寒い中わざわざちょっと歩くコンビニまで買いに行こうってならない。箱で買うのでアイスだけは食べてしまっていたが最近寒くなってきたのでそれもなくなった。
これで健康になったかどうかは今のところ不明。
6 自炊
5と関連して自炊するようになった。外食が高いからっていう経済的事情もある。もっとも、スーパーでちょっと買い物しただけでも2000円3000円越えが当たり前なんだが。物価が上がっているのだ。
俺の自炊の定義はかなりゆるい。レトルトカレーをレンチンしたりカット野菜を袋から皿に移してドレッシングを掛けるだけでも十分自炊に該当する。でも弁当をレンチンするのは違う。完成品をそのまま食べるか一手間かけるかが俺の自炊の境界。
毎日とはいかないけれどそれに近い割合で実践できている。盛り付けは気にしない。味もそこまで旨くなくていい。安くて不味くなくて野菜が摂れれば問題なし。
自炊によって健康になったかどうかは今のところ不明。月の食費は少し減った。

hayasinonakanozou.hatenablog.com
7 部屋に物を増やさない
今年は身のまわりの物をだいぶ整理したり処分した。といっても俺の部屋は本以外は何もないような部屋なんだが。今年のGWに本棚を自作してだいぶ見た目がスッキリした。やはり収納は大事。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
あと軽い気持ちで物を買わないよう心がけ、部屋に物を増やさないようにした。何かを買うときは「本当にこれが必要か?」と自問するようにしている。
ネットでもテレビでも雑誌でも広告を見ないようにするのが大事。世の中は必要ないものまで買わせようとする情報でいっぱい。資本主義で満ちている。
今年亡くなった大江英樹さんの遺稿には「人生で最後に残るのは思い出」だとある。物より事。
8 ネット離れ(したい)
ブログ書いてる人間がこんなこと言うのも矛盾だがだいぶインターネットに失望する…というか飽きてきた一年だった。インターネット離れしたい。俺のインターネットなんてはてブ、YouTube、X、動画配信サイト、そんなもんで、あとは各種サービスくらいのもんなんだが。劣等感を刺激したり不安や怒りを煽るような情報、広告、増えてないか? 彼らって聖書に書かれている、世界の終わりに現れる偽預言者じゃなかろうか。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
ダークパターンも増えてる。YouTubeで男性器の広告が流れたのは衝撃的だった。遂に来たかと。金にさえなれば広告の内容なんてなんでもいいってわけだ。
プレミアムに課金できる人たちは購買力もあるだろうにその人たちは広告をカットし、課金できない層は購買力がないのに延々広告を見せられねばならないって不思議だ。広告として意味あるのか?
Xのおすすめで流れてくるポスト、たしかに知らなかったことを知れたりもするんだけど、その情報が果たして俺に必要かというとそうでもなかったりする。情報としては有用性があってもそれが自分という個人にとってそうかと問うとどうだろう。へえーと思うだけのノイズでしかない。変に「ためになる」分、ノイズと認識しづらくなるので却って厄介。
ネットに頼るのが嫌で出先で食事するお店は行きあたりばったりで選ぶようになった。俺は飯を食いたいんであって情報を食いたいんじゃない。でも旅行先だと失敗したくない気持ちがあってついネットの情報に頼ってしまう。この、せっかく来たんだから失敗したくないって考え、ある種のコスパ主義だよな。毒されている。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
9 ゲーム
俺にしてはゲームをよくやった一年。スマホではやらないのでもっぱらSwitch。放置していたティアキンをようやくクリアし、かまいたちの夜とフィットボクシング2をやった…最近どちらも放置しているが。かまいたちの夜は無印と2はクリアしたので3も今年中にクリアしたい。フィットボクシング2は健康管理の一環で始めて春先あたりはかなり頑張っていたんだが(5月は毎日やった)夏に暑くてやらなくなって以降だらだら今日まで来てしまった。よろしくない。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
リメイクのロマサガ2が評判よくて気になっている。
10 マイ史跡巡り
人生の半ばを過ぎて過去が懐かしくなり自分にとってだけ意味のある思い出の土地巡りをした(している)。俺はマイ聖地巡礼と呼んでたんだけどスズキナオさんの本を読んでいたらまったく同じことをしていて、そこでマイ史跡と呼んでいたので俺もそう呼称する。だって聖地じゃねえし。マイ史跡、スズキナオさんの本から例を取ると昔よく通った飲食店や芸能人と遭遇したコンビニや好きな子に電話したことがある電話ボックスなどが該当する。誰にでもあるがあなたにしか意味がない場所、それがマイ史跡。
今年、20年以上前に住んでいた小田急沿線を訪問した。昔勤めていた所沢の会社を見に行ったら廃業していたのは驚いた。が、俺がいた頃から景気いい会社じゃなかったからそんなもんだろう。他にも身バレになってしまうので書けないが思い出の店やスポットを思い出しては休日に訪問して写真を撮っている。傍から見たら不審者。実家暮らしなので子供時代の思い出の土地に容易にアクセスできるが何十年も経っているのでさすがに変わってしまっている場所が多い。今ある退屈な風景も何十年後かに俺が死ぬときは懐かしい風景として脳裏に浮かんだりするんだろうか。あの頃はまだ両親も生きていて、俺はあの会社に勤めていて、よくあの店で買い物して、あの道を歩いたなあ、とか。
諸行無常。
hayasinonakanozou.hatenablog.com


