ホロウナイト:シルクソングをとりあえずクリアした

 

承前。ネタバレあり。

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途中経過の記事を書いたのが10日前。以降ずっとシルクソング漬けの日々だった。生命維持活動を除いてこの10日間は仕事とシルクソングしかしていないと言っても過言ではない*1。そして今日、ようやくラスボスを撃破して「紡ぐ者の女王」を実績解除した。40時間程度でクリアできるらしいがアクションが下手な俺は76時間もかけてしまった*2。強化するためにかなり寄り道しまくって時間食ったのもある。現時点で取れるアイテムはすべて回収(しているはず)、武器も2回強化した。強化された武器の名前を見たとき、思わず「おお」と声が出た。前作とのつながり。

 

それにしても難しいゲームだった。エリアが広い、雑魚が強い、ボスはもっと強い、そして避けて通れない高難度アスレチックの数々。最後のが一番きつくて二度ほど心折れそうになった。上の記事にも書いたが一度目はフェイの山。ここは本当に難しかった。二度目はカラクの砂。どちらも時間制限つきアスレチック。前者は一定時間を過ぎるとライフが減っていく。後者は一定時間を過ぎると足場が崩れる。しかし空中ジャンプがあればだいぶ難易度は下がるので後者の難しさは前者に遠く及ばない。事実、空中ジャンプできるようになってからフェイの山にトライしたらものの数分ですんなり山頂に到達できた。

 

進んでも進んでも新しいエリアが出てくるのはびっくりした。まだ先があるのかと。そのうちのいくつかはストーリークリアには直接関係していない。いやらしい敵の攻撃とアスレチックを抜けた先にベンチを見つけたときの、ショートカットを開通できたときの安堵。ホロウナイトをやっていて一番ほっとする瞬間。なるべく攻略情報を見ないようにしていたけど迷いの霧と胆液の沼は自力では突破不可能だった*3。とくに後者はひどい。このゲームで最悪のエリア。沼に落ちたらウジに取り憑かれてMPが奪われていく、飛び道具を多用する敵の群れ(倒してもすぐ復活する)、難度高いアスレチック、隠されたベンチ、ボス前に雑魚ラッシュと、これは難しいというより意地悪なだけでは? 全然プレイしてて楽しくないんだが? と思うことしばしば。ボスを倒したあとベンチが出てくるのは腹が立った。置くとこ、そこじゃねえだろ。

偉大なるグロウルは毒カラクリバエと毒ブーメランで撃破した

 

雑魚ラッシュが一番ひどかったのは深層の港。2匹のエンセキバエが上から爆弾落としてくる。喰らえば2ダメージ。こっちの攻撃は届かない。ここで20回くらいリトライした。ボスはいくら強くても戦うたびに対策が見つかって対処できるようになるので苦にならないんだけど雑魚ラッシュは敵がランダムに動き回るから難しい。ボス戦のリトライには最適化の楽しさがあるけれど雑魚ラッシュは苦痛なだけ。部屋に入ったら扉が閉まって雑魚が出てくるとうんざりした。高貴の広間は本作最大の超雑魚ラッシュだけどシャクラと共闘できるので難度は高くない。最後に出てくるデカブツ2体はシャクラに任せて自分はマキビシ撒いたら壁にへばりついていた。シャクラ強すぎ。一緒に冒険できたら楽だっただろうな。というか君がファールームを救えばいいのでは…。

高貴の広間の雑魚ラッシュはガーモンド&ザザとも共闘できるらしい

 

ボス戦はどいつも強いけど基本楽しいですね。楽しさ<むかつきだったのは第二の歩哨、排卵の母、ファントム、レース(再戦)。動き回る、ジャンプする、こういう敵が苦手みたい。戦ってて楽しかったボスは第四の合唱者、最後の審判者、オオホラガイバエ、トロッビオ、最初の罪に問われし者。とくに最初の罪に問われし者戦はめちゃくちゃ楽しかった。何も知らず部屋に入って解放したつもりがバトルに。1戦目でなんとなくコツを掴んで敗北、2戦目で撃破。攻撃前に軌道が見えるのと予備動作があるので一瞬で判断して回避、そのあとの隙をついて攻撃。アドレナリン(?)が出まくる。最初、力を溜めてるのかと思ったのはフォーカスしてたっぽい。どうもタフすぎると思った。こいつとはまた戦いたいな。前作同様、追加DLCでボスと再戦できるモードを実装してほしい。ボスを倒した報酬がしょぼいのはマイナス点。ゼルダみたいに倒したらライフ1追加くらい欲しい。

倒したあと狩猟者の書でオオホラガイバエのキャプションを読むとホーネットの衝撃の事実が判明する

 

最初の罪に問われし者戦はBGMもいい

 

ボス戦は詰まったら基本カラクリバエに頼ればいい。ポリップのポーチを装備して毒属性を付与すれば尚いい。大抵のボス戦で頼った。シルクは基本回復に回したいのでスキルは使わず、遠距離や動きが早い敵に対しては道具で対処。マキビシや三連ピンが役に立った。マキビシがザクザク決まると気持ちいい。

 

クレストは探索中は基本放浪者。長い爪とコンパスを共通装備にして、あとは割れた仮面、紡ぎの光、登攀者の爪、サイコロなど。放浪者は前作と同じ挙動になるのでアスレチックで操作しやすい。鐘脈の獣、糸解かれし者、レース(再戦)を倒してシルクの心を3にして紡ぎの光を装備すると常にシルクスキルが使える状態になる。銛を使ってると意外とシルクを消費してしまうので便利だった。

 

ボス戦は動き回る敵には放浪者のまま、距離があったり長期戦になる場合は収奪者、この2パターンで乗り切れた。アクセサリは割れた仮面と注入バンド、またはポリップのポーチ。収奪者は放浪者に比べてモーションが遅いので使いづらいんだけど*4、その代わりリーチが長いのとシルクの回復がしやすいのでボス戦向きな気がする。自分は放浪者は片手剣、収奪者は両手剣のイメージでプレイしていた*5

 

ラスボスは5回目くらいのリトライで倒せた。ラディアンスっぽい動きをする。あまり強くない。網に絡めてくる攻撃が回避しづらくて鬱陶しかった。3ダメージ喰らうし。収奪者でシルクを回収しながら第二形態はカラクリバエを召喚。ラスボスに通用する道具はカラクリバエくらいか? 画面端が意外と安全地帯だった。結局こいつが何者だったのか、よくわからんまま戦い、倒してしまった。

結局ラスボスは何者だったのか


難易度高いと何度も書いているけれど、前作よりもロストを怖がらなくていい作りにはなっているのでビビりすぎなくても大丈夫だと思う。ロストの痛手は所持金を消失すること。今作では金をアイテム化できるようになった。アイテムにしておけばロストしても失われない。また、死んだあと現地まで行かなくてもその場でソウルを回収できるアイテムもある。これは何度でも手に入る。メニューからゲーム状況を保存してセーブ地点に戻ることも可能*6。貴重なアイテムを手に入れたけどセーブ地点まで帰れる自信がないときに便利だった。金も最後の方はほとんど使い道がないので多少なくしても惜しくないし、今作は前作よりロストに関しての恐怖感は薄かった。5回くらいしたかな。

 

肝心のストーリーは正直よくわかっていない。冒頭、何者かに拉致されたホーネットは脱出し、巡礼者たちと出会う。彼らはシタデルという理想郷を目指して登攀している。ホーネットを拉致しようとした者もシタデルにいるらしい。しかし実際シタデルに足を踏み入れると、そこは理想郷ではなく廃墟だった。かつてシタデルのムシたちは永遠の生命を得るため体にシルクを注入する外科手術を行なっていたが、そのシルクは呪われており、彼らは狂気に囚われ、都は崩壊した。その元凶がラスボスであるようなのだが…このあたり、俺の中ではまだ繋がっていない。ラスボスの目的が何だったのか不明。ラスボスはファールームを覆う呪気の元凶。彼女が紡ぐ者(前作では獣と呼ばれていた)を作った。最初の罪と言うからには紡ぐ者は離反したのだろう。そしてハロウネストはじめ各地に散っていった。紡ぐ者がいなくなりシタデルは荒廃していった。そして不死を得るための手術でシルクを体内に取り込んだムシたちは呪気に囚われ死んでなお廃墟をさまよっている。

 

あちこち寄り道したりアスレチックやボス戦を何度もやってるうちにストーリーを見失ってしまう。俺の脳のメモリがお粗末なのもある。

 

大仰な門を開いて入った理想郷が廃墟だったのはインパクトがあった。何するにも金を求められるのは新興カルトっぽい。あるいは腐敗の象徴か。前作にはトラムが出てきたけど、今作はもっとSF寄りになっていてロボット(カラクリ)が多数出てくるのは新鮮だった。前回の記事、研究所と書いていたのは改めて見たら火葬場だった。死体を処分し、余ったシルクを回収するのがソウギヤの仕事。こいつに遭遇してテンパってロストした。

大声でハサミ振り回しながら突っ込んできやがった

 

すでに攻略情報を見て続きの第3章があるのは知っている。が、ラスボスを倒したので一旦休止とする。と言うのもシルクソングをプレイしていた約1ヶ月間ほど、ほとんど休日はゲームに費やしてしまい、生活が崩壊しかかっているからだ。部屋は散らかり放題、掃除機もかけてない、夏服もまだしまってない、今週末旅行なのにプラン全然立てていない、とまあひどい有様なのである。シルクソングをプレイするとはそういうことなのだ(違う)。生活を立て直し、落ち着いたら改めて第3章に挑みたい。さらなる高難度アスレチックと強ボスが待っているんだろう。

 

総評として、かなり楽しめた。フェイの山と胆液の沼にはムカついたし、雑魚ラッシュにはキレそうになったが。アクセサリの組み合わせの楽しさ、技の豊富さ、音楽のよさは前作に軍配が上がる。前作は滅んだあとの王国が舞台、今作は廃墟となった理想郷が舞台。どちらも舞台は暗いけど画面の色使いの効果か、今作の方が明るく感じられた。NPCがたくさんいるのもいい。難易度は今作の方が上、でもシステム的には今作の方が親切だと思う。世界観は前作の方が尖っていた。せっかく助けた芋虫たちがあんな目に遭ったり共闘キャラが死んでしまったり。どちらが面白いか、すでに前作の詳細な記憶が薄れかけているので比較するのは難しい。それぞれによさがある、と無難に書いておく。

 

共闘NPCは死ぬイメージがあったが今のところ生きている

 

ノミたちがひどい目に遭わないかヒヤヒヤした

 

温泉もサウナもある

 

自分の家まである




*1:世の中のニュースも全然知らない

*2:それでもシューティングやパズルに比べればできる方だとは思う

*3:その代わり全ボスの攻略情報は一切見ていない

*4:下切りでよく空振った

*5:攻撃力は同じ

*6:前作もそうだったっけ?