中年の今、子供の頃の憧れを叶える

小学生の頃、家の近くにレッドロブスターの店舗があった。当時、インザムードをBGMにしたCMをしょっちゅうテレビで見かけて、美味しそう、行ってみたいなあと憧れを持ちつつ、我が家は滅多に外食をしない家庭だったので行く機会がないまま、いつの間にかお店はなくなってしまった。本当に滅多に家族で外食しなかった。行くとしても近所の、個人経営の中華料理屋が定番だった。とくに旨かった記憶はないが(味よりも卓上に置かれたルーレット式おみくじ器が印象に残っている)外食できるのは嬉しかった。家族ですかいらーくに行ってきたという同級生の話を学校で聞くと羨ましい気持ちになった。

 

独身だから想像で言うのだけど、子供のとき外食に連れて行くのは社会勉強としていいんじゃないかという気がする。注文の仕方やお店の雰囲気や世の中には色々な食事メニューがあるというのを知ることは。それに子供の頃家族で外食した記憶って楽しかった思い出として残るように思う。俺の両親が外食をしたがらなかった理由はわからない。選択肢が多い時代ではなかったが、どのお店がいいか本人たちにもわからなかったのかもしれない。あるいは金がもったいなかったか。

 

ふと、レッドロブスターへ行ってみたくなった。中年の今、子供の頃のささやかな憧れを叶えるくらいの金ならある。独身者、わが子を可愛がる機会には恵まれなかったが、その代わり子供だった頃の自分を(想像の世界で)可愛がる、喜ばせる、というのは面白そうだ。人生で最後に残るのは金でも物でもなく思い出。

 

なのである日、行ってきた。自宅から最寄りのレッドロブスター、練馬関町店。

 

ロイヤルホストみたいなとこでしょ、という認識でいたが雰囲気的にもう少し落ち着いた感じ。価格もロイホより高い。

 

待ち合わせの相手が遅刻のためシャンディーガフを飲んで時間潰し。シャンディーガフ、初めて飲んだけど飲みやすくて旨い。レッドアイにも言えることだがビールって割り方次第でめちゃくちゃマイルドになって飲みやすくなる。少し待ったのち合流。四国出身の相手はレッドロブスターのCMを見たことがないという。そうなのか。

以下、脳内でインザムードを流しながら注文したメニュー。写真はないけどサラダも。

 

オイスタートリオ。

 

シュリンプパイピザ。パイ生地なのが珍しくて面白かった。

 

ロブスターの黄金焼き。これで半身。レッドロブスターといったらライブロブスターでしょう、と思いつつ、おっさんおばさんカップルが頼むのは気が引けたのと、税込価格が1万円を超えるのにビビったためこちらを選択。味は想像通りで、こんなもんだな〜という感じ。

 

ロブスターってエビなの? ザリガニなの? と相手に訊いたらロブスターでしょ、との返事。対象が何かを知らずに食う。俺も大概無知のグルメだ。

rookie.shonenjump.com

 

モンブランで〆。ポップコーンシュリンプとチーズビスケットも食べたかったんだけど次回の楽しみに取っておいた。

 

次回。そう、レッドロブスター、いいお店だったのでまた来ようと思った。どこかへ行ったり食べたりしても、一度来れば、一度食べれば十分、と感じることの多い俺にしては珍しい。日曜夜でも混雑しておらず店内が静かで過ごしやすいのが気に入った。ただし値段は結構するのでそう頻繁には来られない。

 

 

別のある日。

子供の頃よく見たCMに文明堂のカステラがある。そういや食ったことないかも…とレッドロブスターと連想が繋がった。なので行ってみた。武蔵村山市にある文明堂壱番館。

 

あのマスコットキャラが入り口にいた。

 

店舗の裏に工場。

 

買ったのはこちら。釜だしカステラの安さ、素晴らしい。二等品とはいえ箱に入った文明堂のカステラがこの価格。

 

かわいい。

 

釜だしカステラはふわふわ。繊細なのでビニールから出すときちょっと掴んだだけで潰れてしまう。めちゃくちゃカステラが凝縮されていて食べ応えがすごい。旨い。初めて食べるカステラの食感だった。

 

おやつカステラは馴染みあるカステラな感じ。釜だしカステラと違い賞味期限が長いのが嬉しい。

 

日曜朝、9時オープンのところ10時に到着したのにすでにお店は混雑していた。さすが文明堂ブランド。スタンプカードを作ったのでまた行こうと思う。工場直売の釜だしカステラは本当に旨い。カステラの概念が変わる。

 

ちなみに、文明堂壱番館のすぐ近くにイオンモールむさし村山がある。ここには都内では唯一の茶寮kikusuiが入っている。関東では他は横浜にあるだけ。仙台まで行かずとも喜久福が食べられる…はず。行ったことないのでわかりませんが。ずんだシェイクもあるのだろうか。文明堂の帰りに寄ればよかったが時間がなかった。

埼玉に住んでいれば大宮や所沢やレイクタウンには利久が、川越には半田屋がある。これもうほとんど仙台だろ(暴論)。

 

以上、子供の頃の憧れであり、また名のみ知ってはいるものの食べる機会のなかったものを食べてみる、ということをした。適当な思いつきで、存在しないわが子の代わりに子供の頃の自分を想像して可愛がってやる…と書いたけれど、これ、案外独身者…というか俺が今後生きていく上で指針になりうる思いつきかもしれない。セルフケアの一環として。

 

来年以降も続けてみよう。人生の棚卸しだ。

 

 

かまいたちの夜の聖地に宿泊したのも、今思うとその一環だったかも。

hayasinonakanozou.hatenablog.com