Merry Christmas 2025

世の中の風潮、俺の加齢、独身者ゆえの家庭的イベントムードの欠如、テレビをまったく見ない影響等々いろいろ絡み合った結果だろう、年々クリスマスの祝祭感が薄れている。今年はクリスマスが週半ばの平日、しかも24、25と天気が悪いせいもあるのか、輪をかけて祝祭感に乏しい。

 

48歳の俺が青春期を過ごした1980年代後半から1990年代のクリスマスは、恋人と過ごすもの、という風潮が強かった。テレビや雑誌などのオールドメディアが恋愛至上主義的価値観を強力に推進していた。インターネットなんてなかったから*1オールドメディアの影響力は今とは比較にならないほど強かった。赤プリ。苗場プリンス。ティファニーのオープンハート。俺は学生だったから体験はしていないけれど俺より少し先輩方はこうしたバブル期の恋愛至上主義を身をもって体験しているのではないか。山下達郎。ユーミン。月9。イタメシ。イタメシて。初めて聞いたとき炒飯かと思った。


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以下、俺の曖昧な記憶を頼りにクリスマスについて雑に書く。

 

1980年代から1990年代まではバブルの余韻、消費文化のピーク、オールドメディアが広める恋愛至上主義的価値観の影響などによりクリスマスは恋人同士で過ごすものとのイメージが強かった。ほとんど洗脳に近かったと思う。クリスマスに恋人がいないと肩身が狭い思いをした。

 

2000年代中盤以降、不況により非正規雇用者が増え、インターネットが普及(スマホ普及前なので一部の利用に留まったが)したのもあって恋愛至上主義的価値観はだいぶ薄れた。性の6時間。リア充。懐かしい響きだ。『電波男』を書いた本田透は現在どうしてるんだろう? 今とは違い、この頃のオタクは自身がオタクだと公言できるような雰囲気はなかった。当時の俺は世の中のマス的価値観に馴染めず、かといってオタクになるほどアニメやゲームに熱意も抱けず、インターネットに入り浸ってその文化から多大な影響を受けつつも傍観している寂しさがあった。

このポストがすでに7年前。

 

東日本大震災からしばらくは自粛ムードやエネルギーに対する意識の変化などによりクリスマスは家族で静かに過ごすもの、という伝統的な価値観が戻ってきたように思う。この頃になると恋愛至上主義的価値観は相当薄れていた。

 

2010年代半ばか後半くらいからスマホが普及したことでマス層がインターネットに流入、SNSにより世の中の普通の人の声が可視化されるようになった。価値観の多様化、個性尊重。

 

2020年から数年は新型コロナウイルスによるパンデミックでイベントが制限されるようになった。外出制限や会食自粛。

 

現在はなんだろう。それぞれが推しと過ごす時代だろうか。生身でデートする人もいれば推しの配信を見たり、アクスタやフィギュアとクリスマスの飯の写真を撮ったりしてるんだろうか。2010年代以降については適当に書いている。その頃になると俺が中年になったのもあってクリスマスを特別視しなくなったので印象が残っていない。それに今の若い人の動向も接点がないので知りようがない。子供は今でもクリスマスを楽しみにしているのかな。

 

俺が10代の頃に存在していた「クリスマスは恋人で過ごす日」という呪いのような価値観は令和の今、すっかりディスペルされたように思う。生きやすくなったと寿ぐとともに、世の中の価値観ってマジで変わっていくもんだなあ、と感慨を覚える。長く生きれば生きるほど世の中の移り変わりを観察できるのは面白い。独身だけど長生きしたいなあ、と思う。10年後はまた今とは違う価値観が世の中に広まっているのだろう。

 

以上、クリスマスをめぐる価値観について俺主観で書いておきたかったので書いた。もしかしたら今でも若い人の間ではクリスマスと恋愛は結びついているのかもしれないが、俺には知りようがない。だから上に書いたことは俺のポエムだ。エビデンスなんてない。

 

若い頃に恋愛至上主義的価値観を刷り込まれ、それに反発する気持ちからすっかりアンチクリスマスになった*2。前回の記事に滅多に外食しない家だったと書いたけれど、わが家はクリスマスにお祝いする習慣もなかった*3のでアンチクリスマスに拍車がかかった。社会人になってからも、あえてクリスマスに残業したりしてた。クリスマスに残業してる俺カッケーとか自分に酔ったりして。いやあ、相当こじらせてたなあ。そういやケンタッキーに初めて行ったのって30歳をとっくに過ぎてたかもしれない。

hayasinonakanozou.hatenablog.com

 

だが中年になってからは考えが変わった。クリスマスをはじめとする暦のイベントを楽しもうという気持ちが芽生えてきた。独身中年を長くやってると延々と続く単調な毎日──会社と家の往復──に人生が味気なくなる。生きている張り合いがなくなる。そういうときクリスマスのようなイベントはいい刺激になる。自分へのご褒美()の名のもとにささやかな消費をするいい言い訳にできる。

 

というわけでヤオコーでディナーメニューを調達してきた。ピザ、チキン、フルーツタルト。

 

そして今日、48歳独身実家暮らしの俺のもとにサンタさんからプレゼントが届いた。年明けに届くと思っていたので今日届いてくれて嬉しい。プレゼント? いや、金払ってるが…。

 

今週は夜勤。クリスマスディナーを食ってからのブルーカラー労働、想像しただけで精神的にクるものがありますね。でも仕方ない。働かなきゃ生きていけないのだから。今夜で仕事納めなので安全に注意して頑張ってきます。

メリークリスマス!

 

 

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*1:正確にはあったけどマス層には届いていなかった

*2:なぜ反発するのかと言うとモテない男だからだ。言わせんな恥ずかしい

*3:これには事情があるのだが個人情報なので伏せる