今週の休日

三連休。土曜日。早起きしてヒュートラ渋谷9:40からの「ドッグマン」鑑賞。シアター2はスクリーン位置が高く見づらいとネットで見ていたので覚悟して行った。劇場内でほぼ中央に当たるH10着席。確かにスクリーン位置が見上げる形になったが、首はシートにもたれるので疲労なく。もう一つ二つ右側でスクリーン中央になったか。客は20人くらい。前後左右に人がおらず、パーソナルスペースの広い自分には快適な環境で鑑賞できた。暴力による主従関係。主人公のトリマーは、町のチンピラのような男にいいように利用されている。なぜ関係を断てないのかと見ていてイライラするのだが、それこそが監督の狙いだろう。最後には暴力が爆発する。その描写は見応えがある。しかし解放された先に何があるのか。結局待っているのは孤独でしかない。主人公はそのことをすでに察知していたからこそ、暴力男との腐れ縁を続けていたのだろう。隣の貴金属買取店へ盗品を売りに行けば、足元を見られる。娘へのプレゼント代にしたいからと言ってるのに汲んでくれない。侮られているのだ。「友達だ」と彼は言うが、本心ではそう思っていないからこそ暴力男の犯罪の片棒をかついだ。そのことへの自責の念から投獄を受け入れた。無論暴力男を警察に売った後の報復を恐れる気持ちもあっただろうが。一年が経ち出所しても周囲は何も変わらない。むしろ隣人に犯罪を働いたとして関係は悪化している。状況がドミノ倒し的に悪化していく展開が、先だって見た「隣の影」同様、この映画の面白さだ。主演二人の不快感はどちらも見事で、役者の演技って凄いなあと感心する。舞台となっているイタリアの寂れた町(実際は廃墟らしい)の閉塞感がいい味を出している。もう一度は見たくないけれど見てよかったと思えた。夕方、歯医者へ半年ぶりの定期検診。歯石をガリガリ削られ大量の出血。ここのところ面倒臭くて寝る前の歯磨きをおろそかにしていたから歯茎が弱っていたのだろう。期間限定無料の電子書籍版「進撃の巨人」を読み耽る。ウォールマリア奪還作戦から面白さに拍車がかかる。

日曜日。午前中、洗濯、「進撃」読書。久々のパスタ自炊。昼頃、モラージュ菖蒲へ。109シネマズにて「ブレードランナー ファイナルカットIMAX鑑賞。今年60本目の映画。序盤から中盤にかけては退屈で眠りそうになる。面白くなるのはプリスが潜むアパート?へ乗り込むあたりから。最後のロイとの戦いは、以前見た時はアクション性にかけるし、デッカードが逃げ回るばかりで爽快感のないつまらないラストバトルだと思ったものだが、今回もパッとしないなあとは思いつつ、最後に敵を助ける(人間を超える人間的行為)ロイの姿に感動を覚える。現在の目で見てもタイレル社の外観の精緻さは素晴らしい(先日見たマトリックスは、現在の目で見て画面に感動することはなかった)。映画を見たらすぐに帰宅しようとしたのだが、駐車場は渋滞。出口のところで、入ってきた若いドライバーにぶつけられそうになる。左折するのに大回りしすぎ。内輪差だか外輪差だか、もう少し考えて運転してほしい。三連休の中日、晴れ、家族でショッピングモールで過ごしている家族連れを見て他人事ながらもったいない過ごし方だと思うが、自分は子供部屋おじさん。自分の休日など、それ以前の問題だろう。映画館かサウナしか行くところはない。夕食は冷食の海老炒飯。

月曜日。父の誕生日に一万円。「進撃」読書。久々のプルースト「囚われの女Ⅱ」読書。今から部屋掃除。休日は映画館に出かけることが多く部屋の掃除がおろそかになっておりだいぶ散らかっている。隅の方に埃も溜まっている。部屋が汚くなってくると、イライラしがちな気がする。やる気も起きない。割れ窓理論か。来週も三連休で嬉しい。駐車場の混雑を避けるため「アド・アストラ」IMAXは朝イチの上映回に行く。