2024-01-01から1年間の記事一覧

2024年を振り返る

すでに下の記事で今年を総括しているので補足する程度に。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 読書について …はすでにまとめた。 hayasinonakanozou.hatenablog.com hayasinonakanozou.hatenablog.com 今年の1冊を選ぶならpanpanya『そぞろ各地探訪』。年賀…

2024年読んだ本裏ベスト

承前。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 2023年に引き続き裏ベストも挙げる。われながら裏って何だよって感じだが雑誌やZINEをメインに。 SAPPORO POSSE『HYPER TEXT #1 特集:カウンターカルチャーと陰謀論』 東京人 「特集:つげ義春と東京」 奇書が読み…

2024年読んだ本ベスト

今年読んだ本は70冊。 去年が65冊だったので去年よりは読めた。 冊数に深い意味はない。難解な翻訳物の分厚い人文書とエンタメ文芸を同じ1冊としてカウントして数を競うなんて不毛だ。冊数はただの目安。 booklog.jp 今年とくに集中して読んだのはホラー小説…

行きたいところへは行けるうちに行っておけ 

2024年の被雇用労働は26日にて終了した。今年も一年、お疲れ様でした。 27日はカレンダーでは平日。せっかくの平日休み、前から行きたいと思いつつなかなかいけなかった場所へ出かけてきた。 一つめは藤店うどん川越店。 tabelog.com 藤店うどん、埼玉県の美…

スマホを持たずに出かけよう 秩父編

承前。 hayasinonakanozou.hatenablog.com デジタルデトックスな休日を過ごす手筈は整った。あとはやるだけ。なのでやってみた。 とりあえず最初だからiPhone持たずに車で半日程度の外出で試してみるつもりだったが、上の記事を書いたすぐあとくらいに某旅行…

2024年 買ってよかったもの(あまりない)

…の前に2023年の買ってよかったものを振り返る。 hayasinonakanozou.hatenablog.com イヤホン以外はどれも使用は継続中。イヤホンは今年4月に同じAnkerのP40iに買い替えた。壊れたわけでもないのにたった半年でなぜ買い替えたのだったか。忘れた。ハンディ掃…

刊行を1年待ったpanpanya 『そぞろ各地探訪 panpanya旅行記集成』を読んだ

昨年12月に出たユリイカのpanpanya特集号の裏表紙に『そぞろ各地探訪』の新刊情報が載っていたのを見て以来刊行を楽しみにしていた。そこには「二〇二四年春発売予定」と記載されていたけれど当該時期になっても情報がなく、9月頃になってBOOTHでの予約が始…

独身中年はデジタルデトックスの夢を見る

インターネットがもたらす大量で質の悪い情報は元からお粗末な俺の脳をさらにバカにしている。頭の中が常にとっ散らかって混乱してるし何か始めても集中力が続かない。大量のノイズを処理するせいで脳が疲労してるんだ。 平日は仕事で疲れているから何かをや…

強風の立川散策

フォローしている昭和記念公園公式のXアカウントがサザンカが咲いてると告知していたので花の写真を撮りたくなり行ってきた。秋からこっち、休日は積極的に出かけている。例年、冬はダウナーなのでダウナーになる暇を自分に与えないようにしようと思って。 …

秩父散策、再び

2ヶ月前に行った秩父へこの週末泊まりでまた行ってきた。これが年内最後のお出かけだと思う。少なくとも泊まりはもうない。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 10時に同行者と合流。まずはウニクス秩父方面へ向かう。途中、道の駅あしがくぼでトイレ休憩する…

アラン・ド・ボトン『メランコリーで生きてみる』を読んだ

メランコリーで生きてみる 作者:アラン・ド・ボトン フィルムアート社 Amazon 不完全な世界、不完全な人生を生きる助けとしてのメランコリーのススメ。 本書では肝心のメランコリーをこれと明確に定義していない。自分は「前向きな悲観主義」と了解した。楽…

11月、冬来たる

11月、暖かい日もあったが下旬ともなると深夜から朝にかけて寒い日が増えた。朝夜のエアコンはかかせない。湿度が下がって乾燥するのでそろそろ加湿器を出さなくてはいけない。 11月まではまだ動ける。動く気もある。冬の寒さが本格化する12月から3月あたり…

ある休日(2024年冬)

紅葉が見頃らしいので写真を撮りに所沢航空公園まで出かけることにした。紅葉と、航空記念発祥館内に展示されている機体の写真。今年の2月に一度行ってるんだけど時間がなくてゆっくりできなかったので改めて。 レンズは普段使いのM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8…

春日武彦『死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか』を読んだ

死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか (朝日新書) 作者:春日 武彦 朝日新聞出版 Amazon 人みながいつか必ず体験するという意味では「月並みな出来事」である死について、「日常に潜むグロテスク」「すべての人間に等しく向けられた呪詛」「根源的な不快感」の…

2泊3日、大阪旅行 全然時間が足りなかった

行ってきた。 最初の2日は曇り時々小雨、3日目は晴れた。天気はあいにくだったが気温が高く暖かったのでよかった。 大阪、行くのは初。新幹線に乗るのも5年ぶりくらい。 スマートEXで予約すると発券せずに普段使いのモバイルSuicaで改札が通過できて便利だっ…

2024年、俺の流行大賞

便乗した。 anond.hatelabo.jp 2024年はまだ50日程度残っているがざっくり振り返ってみる。 1 美術展 今年はよく美術展に行った。アート、知識はないけど好き。見ていて楽しい。クラシックなのも好きだけど、先日東京都現代美術館で見た「日本現代美術私観」…

東京都現代美術館で「日本現代美術私観」を見て脳のOSがアップデートされた(気がする)

台風が去った三連休の中日、8月から見に行こうと思いつつ先延ばしになっていた、東京都現代美術館で開催中の「日本現代美術私観」へようやく行ってきた。埼玉の自宅からだと距離があるのが先延ばしの理由。行ってみると実際遠い。高田馬場から東西線へ乗り換…

「信じる者だけ助けます、じゃなくて、信じない人といっしょに流されなさいっていう神さまがいたとしたら、そっちを信じる」──角田光代『方舟を燃やす』を読んだ

方舟を燃やす 作者:角田光代 新潮社 Amazon 物語を堪能した。読み耽った。 二人の視点人物がいる。一人は1967年に生まれ、昭和のオカルトブームの中で成長した飛馬。もう一人は戦後まもなくに生まれ、マクロビオティックの食事で懸命に子育てをした不三子。…

10月、最後に残る欲

夏が終わり、短い秋…のような季節になったおかげで休日外出する意欲が出てきたので10月はよく出かけた。 hayasinonakanozou.hatenablog.com hayasinonakanozou.hatenablog.com hayasinonakanozou.hatenablog.com 秩父、横浜、高田馬場。このうち泊まりは秩父…

高田馬場周辺散策

高田馬場へは何回か行ったことがある。行くときの用事は決まっていて早稲田松竹で映画を見るか、黒い本も置いている変わり種のブックオフで何か買うか。そのどちらかの目的でしか行くことがないのでそれらまでの道しか知らないし、目的を終えると寄り道せず…

俺にはラノベはむずかしい

奇書が読みたいアライさんはその名のとおり奇妙な本、変わった本の情報を発信しているアカウント。Xの紹介ポストを読んで興味を持つこともあるが、奇書なので一筋縄ではいかないものばかり。残念ながら奇書の所以たる奇怪さを楽しめるメンタリティが俺には備…

ヨコハマの安部公房と骨付き鳥

せっかく天気のいい3連休、1日くらいはどこかへ出かけないともったいない、と思い(昨日『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を見に映画館へは行った*1)、はるばる横浜まで行ってきた。めあては神奈川近代文学館で開催中の安部公房展。 koboabe.kanabun.or.jp …

この先生きのこるための自炊

ついこないだまで夏の余韻の暑さがあったと思ったら10月に入って急に寒さが増してきた。 秋、どこ行った? 今週、遂にエアコンの暖房を点けた。室内着を夏物の薄手のやつから冬物のスエットに変えた。 本格的な冬になると俺のメンタルはガクッと落ちる。 気…

秩父にて、今さら写真の撮り方を知る

週末、秩父をぶらついてきた。普段はズームが便利なのでM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを使っているがこの日は雨だったので大きいレンズを持っていく気にならず、今年買ったもののろくに使っていないM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8を付けていった。単…

三たび、男性の孤独について 『世界一孤独な日本のオジサン』を読んだ

世界一孤独な日本のオジサン (角川新書) 作者:岡本 純子 KADOKAWA Amazon 少し前に読んだ二冊と大体同じようなことが書いてある。それだけ妥当性があるということか。 hayasinonakanozou.hatenablog.com hayasinonakanozou.hatenablog.com 上の2冊との違いと…

9月、そして夏はいなくなった

猛烈に暑いばかりで情緒のかけらもない夏は過ぎ去った。9月の中旬以降は気温が高くても朝夜は涼しいし、日中吹く風にも秋の気配が濃い。夏、かつてそこには郷愁を誘うものがあった。童心に帰りたくなるような青い空と入道雲が、淡い片思いを偲ばせる夕暮れと…

深夜、恐怖の大王が降ってくる

昨日、朝から夕方までに5杯コーヒーを飲んだ影響か、夜になって腹を下し、深夜になってとうに日付が変わってもうとうとするばかりで寝つけない。 浅い眠りのとき、よく夢を見る。大抵悪い夢だ。その恐怖や不安で目が覚める。あんまりたびたび見るので治療の…

洋画オールタイムベスト10

順位なし。同じ監督、同じ主演俳優にならないよう選んだ。 ジョーズ エイリアン2 セブン スター・ウォーズ 帝国の逆襲 ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 タクシードライバー シャイニング マトリックス 殺人の追憶 クローバーフィールド/HAKAIS…

東京富士美術館へ行ってきた

予定のない三連休。 予報では天気がよくない模様。先週の連休に筑波山へ行っておいてよかった。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 無趣味な独身中年の自分が休日出かける先といえば、映画館、ミュージアム、本屋、古本屋、図書館くらいしかない。コロナ禍前…

文學界2024年10月号 特集「インターネットとアーカイブ」を読んだ

文學界 2024年10月号[雑誌] 文藝春秋 Amazon 創作、鼎談、エッセイ、アンケート「あの人のブックマーク」。 創作。宮内悠介「暗号の子」。特集との関連で考えるとこの小説の肝は主人公の行動より1990年代から2000年代、サイファーパンク(「テクノロジーで武…