群馬ぶらぶら、略して群ぶら(自動車)をしてきた。
主な目的はコンテナホテルに泊まりたかった、群馬県立館林美術館で開催中のはしもとみお展を見たかった、埼玉・群馬・栃木の三県境へ行きたかった、以上の三点。
Hotel R9 The Yardを知ったのは、はてブで以下のまとめを読んだからだったように記憶している。
俺は物音にかなり敏感な神経質な人間で、隣室や上階の生活音が大きいと強いストレスになる。せっかく金払って泊まってるのに自宅より居心地悪いなんて馬鹿げてると腹も立つ。ホテルの作りにもよるんだろうけど出入り時のドアの開け閉めで振動するビジホとか普通にあるからね。そのたび、ビクッてなる。心臓に悪い。冷蔵庫の開け閉めが乱暴とか室内をドスドス歩き回るとか、ほんと勘弁してほしい。ていうか普通ホテルの室内って歩き回るもん? 基本ベッドに寝そべってスマホいじるかテレビ見るかして過ごすもんじゃないの? 30分以上も動き回る人がいるんだが何してるんだろう。覗いてみたくなる。
各部屋が独立しているコンテナホテルなら静かに過ごせるんじゃないか、という期待があった。なので検証してきた。
上のまとめだとコンテナが地上から持ち上げられている。車は部屋のすぐ前に停められる。だが今回俺が泊まった大泉町のR9はコンテナが地上に直置きされていて、車も道路を挟んだ駐車場に停めるようだった。フロント(ここもコンテナ)で受付を済ませ、部屋を開錠する暗証番号を教えられる。朝食として何種類かの冷食から一つ選べる。セルフのドリンクとアメニティのサービスがある。チェックアウトは部屋番号の書かれたカードをフロント前のボックスに入れるだけ。
今回はツインに宿泊。シングルもツインもコンテナ自体は同じ。レイアウトが異なる。シングルにあるデスクの代わりにもう一つのベッドがある。室内の広さはシングルと同じなので大人二人だと窮屈に感じる。たぶんシングルで一人で過ごすなら広さも余裕あって快適なんじゃないかな。二人だと物を置く場所も足りない。普段は畳んでおけるちょっとした棚みたいなのがヘッドボードに付いていたら色々物を置けて便利でいいのに、と思った。結局荷物は床置きした。貴重品じゃなければ車内に置きっぱなしでもいいだろう。室内はとても清潔だった。トイレ、シャワー、洗面台はユニットタイプ。
肝心の遮音性だが…残念ながら弱い、と言わざるを得ない。部屋の前での話声や隣室の生活音はよく聞こえる。ただ上階がないぶんマシではある。振動も伝わってはこない。断熱性は高く、冷房の設定温度を27度にしていたら寒いくらいだった。立地的に大通りから一本中にあるので通りを走る車の音は気にならなかった。
外観こそコンテナだけど中に入れば一般的なビジホと同じような作りで清潔、必要十分な設えもある。部屋へ出入りするのにエレベーターを使わずに済み、フロントの前を通らず外に出られるのはメリット。遮音性は期待とは違って弱かったので残念だったけれど、料金は同レベルのチェーン系ビジホと比較すると安めだし、宿泊先としていいと思った。機会があればまた別の支店を利用するかもしれない。
ホテルから車で5分ほどのところにあるレストラン、アリンガで夕食。ザ・洋風レストランな外観が素敵なお店。自分はビーフシチューを、同行者は牛ロース温野菜添えを注文した。
めちゃウマでした。オムライスのビーフシチューかけとかアリンガ風キーマカレーとかほかにも美味しそうなメニューがあって食べたかった。昭和に子供時代を過ごした人間なのでこういう洋食を食べると外食してる感が強く感じられて幸せな気持ちになる(暴論)。
調子に乗ってプリンパフェも頼んだ。美味。ごちそうさまでした。また来たい…。
翌日、チェックアウト後、群馬県立館林美術館へ向かった。この美術館へ行くのは二度目。ホテルから30分ほどの距離だった。
はしもとみお展、盛況らしく、10時半前でも駐車場はだいぶ埋まっていた。
展示室に入るとかなりの混雑と賑やかさ。木彫りの彫刻、一部には触れ、撮影も可能とあって鑑賞というより撮影会のようなムード。落ち着いて作品を味わう、って空気ではなかった。美術館というと静寂のイメージがあるけれど、まあたまにはこういうのもありなんじゃないでしょうか。写真撮りたいのであろう人たちが続々と来るので、作品をちょっと見たら(撮影したら)離れるの繰り返しで、人のいない作品の方へ行ったりもしたけれど、どうにも落ち着けず、早めに出てしまった。
本物そっくりの木彫すげえ…というだけなら本物の動物を動物園で見ればいいのであって、彫刻だからこそのアート的な何かを見たい…と思っていたのですが、そんな心の余裕はとても持てず。めちゃかわいかったのでゆ〜〜っくり見たい気持ちはあったけど、それはみんな同じだと思うのでしゃあない。
はしもとみお展を見てから別館へ。裏の林にキツネノカミソリ(というらしい)がたくさん咲いていた。
一服したくなり館内のカフェ、エミールへ。梅モヒート(ノンアル)と夏季限定ワッフルを注文。
ワッフル、無加工でこれとかフォトジェニックにも程がある。ドリンクのコースターはルノワールがプリントされてるし。美術鑑賞したあとでこんなの食べて、自分がとてつもなくハイソでお洒落な人間になった錯覚に陥る。ただの薄汚い独身中年男なのに。
自分たちが美術館を出るときは駐車場待ちで車が渋滞していた。館林美術館はロケーションが素敵な美術館なのでまた来たい。そして今度はゆっくり過ごしたい。
最後の目的地、道の駅かぞわたらせへ。
ここから450mほどの場所に埼玉・群馬・栃木の三県境がある。三県境とは3つの県で構成される1か所の県境のことで…以下略。スタンプ押した写真に概要が書かれていますので参照してください。頑張れば三歩で三県へ旅行(?)できるレアなスポット。ちなみに周囲はただの原っぱが広がるのみ。
以上で今回の群ぶらは終わり。
最後は、三県境へ行って自身の県民性(なんてものがあるのか?)を意識したので、久々に山田うどんへ寄って帰った。クセのない、万人受けする、優等生的なうどんだ、と思った。