2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

週末、夜歩く

この週末、急に秋がきた。 涼しい、というか半袖だと寒いくらいで(室温24度)土日とも自室のエアコンをつけずに過ごした。 土曜日の夕方から夜にかけてかなり強い雨が降った。 何年も車のフロントガラスの油膜除去をしておらず、雨のたび雨滴を弾いて、それ…

他人との近過ぎる距離が不幸の源である──鶴見済『人間関係を半分降りる』を読んだ

人間関係を半分降りる ――気楽なつながりの作り方 作者:鶴見済 筑摩書房 Amazon 冒頭に「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」という心理学者アドラーの言葉が引かれている。さすがにすべてではないだろう、金銭や健康の悩みも中にはあるだろう。でも世の中の…

シン・夜勤マンの憂鬱、あるいは冬眠への憧憬

枕のシンにとくに意味はない。語感がいいので付けた。 9月も下旬だというのに今日も最高気温35度だかで真夏のような一日だった。 しかし朝と夜はだいぶ涼しくなった。もう夏じゃない。秋だ(にしては暑い日がまだ続くみたいだけれど)。夏は終わった。 ここ…

映画になったら面白そう──チャック・パラニューク『インヴェンション・オブ・サウンド』を読んだ

インヴェンション・オブ・サウンド 作者:チャック パラニューク 早川書房 Amazon 失踪した娘を何年も探している男。 人が絶命する瞬間の叫び声を録音している音響技師の女。 まったく別の人生を歩んでいるはずの二人の人生、二つの物語はやがてひとつになる…

いくらなんでもつらすぎる人生──ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』を読んだ

ストーナー 作者:ジョン・ウィリアムズ 作品社 Amazon 大学教師(助教授)の生涯という地味な話。 文章がよく、まだるっこしい描写もないのでテンポよくすいすい読める。感情を揺さぶるような場面もある。 だが、全体としては暗い話だ。悲しい、よりも先に暗…

映画『福田村事件』を見た

ちょうど100年前の1923年、現在の野田市で起きた自警団による虐殺事件を元にしたフィクション。イオンシネマ板橋が最寄りの上映館だったので行ってきた。ちょうど夕食の時間帯の上映にも関わらずほぼ満席。 震災直後の混乱の中で流言蜚語が飛び交い、無実の…