桜は咲いたが気分は晴れない2024年春

 

今年も桜が咲いた。

 

今が満開、この週末は天候に恵まれ、日曜の今日は気温が20℃を超え絶好の花見日和。人出が多かった。

明日以降、月曜日火曜日と天気がぐずつくとの予報が出ている。次の週末にはほぼ散ってしまっているのではないだろうか。すでに今日でも葉桜になっている樹があった。

 

例年近所の公園の桜並木の写真を撮りに行っているので今年も今さっき行ってきた。

このブログで毎年記録していなかったら今年は面倒くさくて撮りに行かなかったかもしれない。どうにも疲労感がたえずあり気分が上がらない。

半ば義務感からカメラを持って散歩に出た。

 

不調になりがちな冬が終わったのだから体調が上向いてもよさそうなのに、ここ最近何をしていても「楽しい」という感情がいまいち起きない。

かといって鬱々としているわけでもないのだが。

何もかも味気ねえな〜何するのもかったりいな〜という気分。

満開の桜並木を見ても心は晴れず、圧倒されることもなく、ああ咲いてるなあ、と思うだけ。

 

先週、新海誠監督の『秒速5センチメートル』を劇場で見た。

かつてあれほど真剣で切実だった映画なのに、今はもう琴線に触れるものがなく、それを自分では「卒業」、あるいは「成長」か「円熟」(笑)とすら思いかけたが、実際は中年になって感性が鈍くなったか衰えたかしただけの話で、にもかかわらず本人はそれを「円熟」()と勘違いしている、今の俺はそんな滑稽な事態に陥っているのかもしれない…との疑念が湧く。

 

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満開の桜を見てうきうきしないって、ちょっと俺らしくない気がする。なんなんでしょうね。

仮にこれが加齢による感性の衰えだとしたら、寂しい。この先どんどん感動することも楽しむこともなくなっていったら俺は何を支えに生きていったらいいのか。

本やら映画やら創作物にはいつか飽きる日が来るとしても、自然には飽きることはないと思っていたんだがなあ。

不惑をとっくに過ぎたが、未だ惑うことばかりだ。惑いまくり。

俺がひとりものでいるのは正しい選択だったと思う。こんなふらふら足元のおぼつかない人間が自分の家族なんて持ったってとても背負いきれるもんじゃない。逃げ場がなくなってぶっ壊れそう。

 

…って桜と全然関係ないことばっかり書いてるな。

カメラを持ち出したのも久しぶりだし、いい写真撮ろうってモチベーションも起きなかったので適当な設定で適当に撮って30分もしないうちに帰ってきた。気分だけでなく人の多さにうんざりしたのもある。人混みがどんどん苦手になっている。

好きなものは減っていく一方なのに嫌いなものは増していく、それが歳をとるということだとしたら…? おお、恐ろしい。

 

春になったら気分がマシになるだろうと期待していたのだがそうはなっていない。

変に焦らずじっとして経過を観察するか。

楽しめることを新しく何か探した方がいいのか。何かって、何を? めんどくせえわ。

 

どうしたもんかねえ。

 

 

 

 

 

 

 

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