今週の休日

三連休。仕事始めの一週間はしんどかった。土曜日。昨年末から四十肩の症状が続くため整形外科へ。レントゲンを撮り、注射。クリニックには二時間いた。休日の病院はとにかく時間を取られる。半日がかりになってしまう。帰宅して、午後から女の人と毎年恒例の明治神宮へ初詣。年が明けすでに十日も経つから混雑していないだろうと思っていたが案に相違して人多く、列に並んで参拝。明治神宮は本殿まで結構歩く。罰当たりなことを言うがあの参道は歩いていて楽しくない。心踊らない。榛名神社なんて歩いていてうきうきしてくるものだが…。惰性でお参り続けているようなもの、来年からは別の神社へお参りしたい旨を同行者に告げる。まだ決めていないが神田明神とか靖国神社とか。九段下周辺は歩いていて割と楽しい。好きにすれば、との返事をいただく。本当は参拝後渋谷のエリックサウスへ行きたかったのだが時間が厳しかったので諦め、ヒカリエ内の利久へ。牛タン定食二人分と、自分はビール。会計が¥4000を越える。以前はちょくちょく食べに行ったものだが、増税後はささやかな贅沢の機会も減っている。

日曜日。109シネマズ 菖蒲にて「パラサイト」鑑賞。ポン・ジュノは現役の映画監督で一番好き。序盤はユーモアを交えて明るく展開していくが中盤以降徐々にシリアスになり、ラストのクライマックスシーンはショッキング。重い。この映画について別の機会に少し書いてみたい。見てよかった。しかし「殺人の追憶」ほどのインパクトはなく。あの映画は自分のオールタイムベストのひとつ。一緒に見た女の人は、よかったけど少し難しかったとの感想。フードコートで遅めの昼食にしようとしたが満席。休日のフードコートは昼以降夕方まで空かないのかもしれない。諦めて出て、帰路にあった餃子の王将へ。自分は天津炒飯と餃子とビール、連れは王将ラーメンと餃子。ビール半額券、餃子無料券をいただく。値段も昨日の利久の半分程度。やはり王将は神。

月曜日。成人の日。「フォードVSフェラーリ」を見るためさいたま新都心へ向かうも武蔵野線京浜東北線ともに線路内立ち入りと人身事故で運休または大幅な遅延。どうなるかと思ったが上映時間に間に合う。駅前には晴れ着姿の新成人がちらほら。ドルビーシネマのよさがいまいちよくわからない。音は迫力あるがIMAXも音はいい。色彩については全然違いがわからない。映画は中盤までは娯楽映画としてとても楽しい。しかし中盤以降、マイルズのル・マン参加を決めたあたりから失速したような。レースシーンの爽快感はあまりなく、揃ってのゴールには興醒め。ワイアードの記事にもあるが、この映画でフォードのレーシングチームが戦う相手はタイトルにあるフェラーリではない。現場に介入して妨害を繰り返すフォード本社のスーツ組だ。

wired.jp現場VS本社。この手の映画は最後に現場が本社の鼻を明かすラストがカタルシスをもたらすものだが、実話ベースだからか、あのゴールはそれまでの盛り上がりを台無しにしてしまった。自分としては不満が残る。あと、もっとマシン開発の苦労、エンジニアの活躍を見たかったのもある。マイルズはともかく、シェルビーとマイルズの妻は理想と現実の狭間を揺れ動いていてフィクションのキャラクターとして一貫性に欠け弱く(とはいえマイルズには最後まで我を貫いて欲しかった)、むしろ敵役のスーツ組の方がキャラクターとして(ムカつくことしかしないキャラクター)立っていたように見えた。音は凄かった。レース中に事故って車が大破するシーンの迫力は映画館でしか味わえないだろう。だが、爽快で愉快な娯楽映画だろうとの期待とは少し違った、苦い後味が残る。レース終了後、フェラーリの社長がマイルズに会釈したのがよかった。フォード社長との対比。昼食はマクドナルドの期間限定アツチーダブチ。うまし。帰宅して部屋の掃除、片付けなど。肩は多少マシになったとはいえ痛みは依然として残っている。小坂井敏晶「責任という虚構」50ページほど読む。面白い。