ここ最近、配信で視聴した映画

ここ二週間で視聴した映画の感想をTwitterを絡めつつ簡単に残しておく。U-NEXT、年内で解約するか検討中。月会費2200円のうち1200円分のポイントが付与されるので実質(この「実質」がクセモノなのだが)1200円。見放題作品を週一で見ると一本あたりの料金は300円。週二本なら150円。週三本なら100円…だがさすがに週三本は無理。ただ最初の20分くらい見てつまらないから途中で見るのをやめることはたびたびある。せっかくの見放題だから見ないと損と思い始めると視聴が義務化してしまい苦痛。何事も強いられるのは苦痛である。とりあえず今しばらく検討を続ける。

 

 

羊たちの沈黙

『セブン』は今見ても古さを感じないのに対して『羊たちの沈黙』は若干賞味期限切れを感じる。画面の印象か。バッファロー・ビルよりレクター博士の方が怖くて存在感もあるから恐怖の対象が分散してしまい、まとまりが悪い印象もある。ビルがバンに犠牲者を押し込むのと、クラリスに背中を向けて逃げるシーンはいい。前者の、怪我人を装って女性を連れ去る手口は『バニシング』のオマージュか。この映画を見る一番の楽しみは若きジョディ・フォスターの凛々しさにある。眼福。タイトルの意味をいつも忘れてしまい、見るたびそうだった、と思い出す。

 

ガール・オン・ザ・トレイン

序盤のエミリー・ブラントアルコール依存症者の演技は、節酒・禁酒の啓発運動で使えそうなくらいインパクトが強く怖い。主要女性キャスト三人とも美しく、画面が華やかなので退屈な筋でも見ていられる。しかしこの映画の登場人物たち皆結構いい暮らしをしているけど精神科医以外は何の仕事をして生計を立てているのかまったく分からないのが作り物めいているというか。オチはスッキリした。

 

チャイルド44

ミステリーとしてはつまらなかった。犯人は唐突に登場するし、インパクトもないし、ナチスの薬物のせいとか馬鹿馬鹿しいし。だがソ連ディストピアっぷりを描いた映画としてなら見応えがあった。連続殺人は資本主義国家にのみある犯罪でソビエトには存在しないとの党の見解には呆れるほかない。そんなの当時から誰も信じちゃいなかっただろうが。『子供たちは森に消えた』、いつか読む。

 

『裏窓』

のどか。時代の懸隔を感じる。ヒッチコック映画の中では面白い方との記憶があったが今の自分には退屈だった。続けて見た『ハリーの災難』はテンポが遅すぎて途中でよしてしまった。『めまい』は画はいいけど男のストーカーぶりが気持ち悪いから嫌い。『サイコ』は今見ても面白い。

 

『ヒドゥン』

寄生獣』っぽさある。こういう『ボディスナッチャー』的なのが冷戦時代のアメリカにとってリアルな恐怖だったと言っていたのは押井守監督だっけ。カーアクションとか銃撃シーンはかなり頑張っている。カイル・マクラクランが出ている『カポネ』、評価低いけどそのうち見よう。

 

死霊館 エンフィールド事件』

幽霊のやってること自体はしょぼい。ベッド揺らしたり、大声で脅かしたり、テレビのリモコン隠したり。聞かれてもいないのに72歳と自己紹介。終盤の突入シーンも太っちょは狭くてドアから入れなかったり、さりげなく笑いを入れてくるのが可笑しい。夫はあんな気味悪い絵を壁にかけとくなや。シスター姿の悪魔が絵と重なって実体化するシーンは怖かった。悪魔憑きってキリスト教に関する知識が一切ない人がいたとしたらそういう人にも起き得るのだろうか。たぶん起きない。

 

ロゼッタ

ロゼッタがちっとも可愛くないのが面白い。貧すれば鈍する。彼氏? がオートバイをバリバリ言わせながら無言でロゼッタの周りぐるぐる回るのはシュールだった。

 

『ライト/オフ』

これはアイデアの勝利。モンスターの設定に関しては真面目に考えるだけ無駄なので純粋に映像を楽しむスタンスで見ればいい。見終わって「あーあのシーン怖かったー」と思えれば十分。彼氏は死なないだろうと思って見ていたが途中で違うか、と思い直し、でもやっぱり生き残ったので安堵。『ファイトクラブ』的なオチは意外だった。

 

インシディアス

他人に言ったりはしないが、自分は寺社へのお詣りを儀式以上のものとは考えていないし、占いはでまかせだと思っている人間である。しかし悪魔や幽霊や超常現象などのオカルト映画は好んで見る。それに矛盾を感じないのが我ながら妙である。