4月、ビューティフルな夢を見ていたい

 

1月から毎月を振り返って総括する目的でまとめ記事を書いてきたが4月に関してはあまり印象に残っていることがなく思い出せない。もう思い出せない、1ヶ月前をどんなふうに過ごしていたのかを。単調な日々は記憶に残らないものだ。

 

3月下旬からスギ花粉に苦しんだ。自分はもともとイネ科のアレルギー持ちで秋になると症状に苦しんだ。目のかゆみ、鼻水、くしゃみ、全身がなんとなくかゆい…など。春のスギは全然平気だったのに何年か前から急に症状が出るようになってしまった。まったく、ろくでもない。

 

今年は例年以上にスギ花粉がひどかったような気がする。アレジオン20を飲んでいるのに貫通してくるほどに。鼻が詰まって眠れない夜が続き、しんどいのでステロイド使用のナザールα ARを──ステロイドには頼りたくないのだが──とうとう買ってしまった。しかし買ったのが4月中旬で、その頃にはだいぶ飛散が少なくなったのか症状に苦しむことがなくなり開封しないまま4月を終えた。使わずに済むなら越したことはないが秋に出番がくるかもしれない。

 

フィットボクシングは断続的にだが相変わらず続けている。目的を体力強化にしてみたら足を使う動きが追加されてハードになった。最初のうちはしんどかったがもうだいぶ慣れた。ウォーキングも時間があるときはしているが、これから暑くなってくると熱中症のリスクがあるので室内でできるフィットボクシングをメインの運動にした方がよさそう。

 

4月、桜の季節だった。しかし花粉症のせいもあったのか、それとも加齢による感性の劣化か、今年はあまり桜の開花を楽しむ気持ちになれなかった。残念だ。

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自宅から少し離れたところに綺麗な枝垂れ桜があって、でも毎年満開の時期に行くのを忘れてしまって、たまに車で通りかかるたびに来年こそはあの木を写真に撮ろうと思うのだけれど咲く頃には忘れている、というのを繰り返してきた。今年は珍しく覚えていたが、そこまで行くのが億劫で結局行かなかった。来年こそは。…と、言いながら死ぬまで行かないかもしれない。

 

死ぬまで行かないかもしれないと言えば4月に、25年ぶりくらいにかつて一人暮らししていた祖師ヶ谷大蔵とその周辺を訪れた。

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以前住んでいた土地へ行くのって久しぶりに友人に会うのに似ている。かつての記憶をもとに、変わったところ、変わってないところ、それぞれから時間の経過を見出す。かすかな懐かしさとともに。プルーストの「見出された時」だ。

街並みがだいぶ変わってしまっただろうから昔の記憶が残っているうちに一度行っておこう、と思いつつなかなか行く機会がなかった。死ぬまで行かないことにもなりかねなかった。自宅からアクセスが悪いし、あまり楽しい思い出がないせいか土地への執着も薄かったから。でも行ってよかったと思う。楽しかった。25年以上行かなかった世田谷に、4月は2回行くことになったのだから妙な巡り合わせだ。伊藤潤二展が世田谷文学館で開催されたのでそれを見に行った。

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せっかく東京に2年住んでいたのだからもっとあちこち出かけてたくさん思い出を作っておけばよかった、とちょっと後悔。当時の俺は何をしていたんだろう。アパートに引きこもっていた? 覚えていない。アパートを引き払って実家に戻ってから何年かは本格的に引きこもった。今思うと引きこもるのって体力要る気がする。今だったら無理そう。無為でなまる体に耐えられずたぶん外出する。

 

4月26日からGWに入った。11連休。俺は転職を6回くらいしているが今の会社が一番続いている。勤続12年目。できればこのまま今の会社に定年まで勤めたいと思っている。結局その仕事(というか会社)が長続きするかどうかって、好きな仕事とか向いている仕事だからより、待遇がいいとか職場が家から近いとかの方が要素として大きいように思う。人間関係、これは集団・組織にはつきもので、気の合わない奴、顔も見たくない声も聞きたくない奴は常に存在するものだが、大きい会社なら何年か我慢すればいずれ自分か相手のどちらかが異動するから、それに期待して耐えるのが得策な気がする。今つらくてもそれが永久に続くわけじゃないと自分に言い聞かせて。でもそう言えるのは俺が歳をとったからで、若い頃は短気を起こして辞めてしまうこともあった。若いと未来が待てないのかもな。

 

連休で一番楽しいのは入る前の数日。連休中の予定を立てていろいろ想像している時が一番楽しく一番幸福な時間だろう。『ビューティフル・ドリーマー』である。いざ連休に入ってしまえばあとは終わりへのカウントダウンがあるばかりだ。11日間もの連休だったのに、最終日にはあっという間に過ぎた気分に襲われる。また労働の日々がはじまる。そして恐ろしいことにGWのあとは7月15日の海の日まで祝日がないのだ! いやいやいくらなんでもバランス悪すぎでしょ。GW削っていいからいい加減6月前半あたりに祝日作れよ。これを書いている今はすでに連休後半で、休み明けにはやらなきゃならない業務があれこれあるのも思い出して憂鬱になってきた。

 

寒さは去った。朝、水道の蛇口から出てくる水の冷たさが心地よく感じられる季節になった。それが嬉しい。ここからしばらくはアゲアゲで行きたいが…どうなるものやら。

 

 

 

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