2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中村光夫『老いの微笑』を読んだ

老いの微笑 (ちくま文庫) 作者:中村 光夫 筑摩書房 Amazon 中年本の一冊として。中年本というよりはもう少し先の初老本あるいは老齢本といった方が適切な内容だった。むろん知ったのは荻原魚雷『中年の本棚』による。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 中年…

映画『Arc アーク』を見た&上半期映画感想まとめ

TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。日比谷ミッドタウン、なかなかのお洒落プレイスである。TOHOシネマズシャンテは一度行ったことがあったが日比谷は初めて。平日昼過ぎの回で30人くらい。 不老不死となった女性の生涯。原作は読んでいない。ストーリー的には特に…

『本当に君は総理大臣になれないのか』を(一応)読んだ

本当に君は総理大臣になれないのか (講談社現代新書) 作者:小川淳也,中原一歩 講談社 Amazon 大島新監督のドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』は面白かった。とくに関係者以外知ることのない選挙の舞台裏や人間模様を興味深く見た。乗っ…

映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』を見た

ユナイテッド・シネマわかばにて4DXで鑑賞。会員サービスデイだったらしく2100円で見られた。観客は、よく見なかったが自分を入れて10人いなかった。自分の横列および前方に客がいなかったので気分的には一人で鑑賞したようなもの。アトラクション的な動作が…

まずは歯を磨け、話はそれからだ

少し前にこんな記事があったのでブクマした。 card-media.money.rakuten.co.jp この記事に影響されてフロスと、おすすめされていたルシェロの歯ブラシを購入した。フロスは何年か前に一度使っていたが面倒になってやめてしまった。このたび改めて。ルシェロ…

『杉作J太郎が考えたこと』を読んだ

杉作J太郎が考えたこと 作者:杉作 J太郎 青林工藝舎 Amazon 中年本の一冊として。2001年2月から2011年4月までの十年にわたる連載エッセイの中からセレクトしたとのこと。なかなかに濃い。熱い。 まず、金がない、という話から始まる。金がない話はその後10年…

映画『RUN』を見たが…

MOVIXさいたまで鑑賞。さいたま新都心へ行くのは昨年のあいみょんのライブ以来だったので半年ぶり。「まん防」発令中だが人出多し。自分もそのうちの一人だが。14:30の回が7割ほど埋まっていたので19:30の回で鑑賞。土曜日とはいえ雨の日の最終上映回、客少…

山田太一『見えない暗闇』を読んだ

見えない暗闇 (朝日文芸文庫) 作者:山田 太一 朝日新聞社 Amazon 主人公の松本洋介は45歳、都清掃局の課長。39歳の妻がいる。一人息子は大学入学をきっかけに家を出て行った。入れ代わりのようなタイミングで病身の義父との慣れない同居が始まった。傍目には…

東京サマーランドへアジサイを見に行く

未だ都内は緊急事態宣言中ではあるが屋外の広い場所ならば問題なかろうということで圏央道を使って東京サマーランドへアジサイを見に行ってきた。結論から言うと時期尚早だった。見頃は6月下旬から7月上旬とのこと。近所の民家では綺麗な青を披露しているの…

酒井順子『中年だって生きている』を読んだ

中年だって生きている (集英社文庫) 作者:酒井 順子 集英社 Amazon 中年本の一冊として。女性による中年本はこれが初か。この本も『中年の本棚』で言及されていた。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 著者は1966年生まれのバブル世代なので自分より一回りほ…

映画『はるヲうるひと』を見たが…

佐藤二朗のユーモラスな演技は寒く感じてしまい苦手である。だから原作・脚本・監督・出演の本作を見るか迷ったが、予告を見るとシリアスそうで、二年前に見た『岬の兄妹』のようなヘビーな内容を期待して見に行った。 思っていたよりいい映画だった。けれど…

海へ行きたしと思えども

海はあまりに遠し、というほどではないにせよ、埼玉県在住の身としては気軽に行けるほどの距離でもなく。海へ行くには、行くか、と気合が必要になる。ふと海が見たくなったから行くのではなく、予定を立てて行くのが普通。埼玉県はいいところで自分が住んで…