未だ都内は緊急事態宣言中ではあるが屋外の広い場所ならば問題なかろうということで圏央道を使って東京サマーランドへアジサイを見に行ってきた。結論から言うと時期尚早だった。見頃は6月下旬から7月上旬とのこと。近所の民家では綺麗な青を披露しているのでてっきりもうシーズンだと思っていた。なので百花繚乱には程遠い鑑賞となってしまったが、その分人も少なく快適に回れたのでこれはこれでよかった。
目的地はあきる野ICを降りてすぐ。お昼少し前頃だったがサマーランドの駐車場はすでに満車に近かった。サマーランドを過ぎて800メートルほど先にある「わんダフルネイチャーヴィレッジ」内にあじさい園はある。こちらの駐車場はガラ空き。駐車料金700円。ヴィレッジ入園料大人850円。入り口前からやけにうるさい犬の吠え声が聞こえてきて何だろうと疑問に感じたが、入ってすぐに理解できた。ドッグプールが二つあり、かなりの数の犬が水遊びしていたのである。ゴールデンレトリバーやボーダーコリーが楽しそうに駆けずり回っていた。片方のプールが中大型犬用でもう片方が小型犬用のよう。しばし眺め、もう死んで十年にもなるうちのボーダーコリーのことを思い出す。さらに先にも広々としたドッグラン用の広場があってそこにも大小様々な犬がたくさん遊んでいた。何年か前にもここへアジサイを見にきたことが一度あったが、そのときはこんなに犬用に特化していなかった、と連れが言う。そうだったかもしれないが、よく覚えていない。わんダフルネイチャーヴィレッジというのもリニューアル後に改称したのだろうか。
表示に従ってハイキングコースの方へ。少し坂を上るとアジサイがお出迎え。といって青いのはまだほとんど咲いておらず寂しい限り。アナベルとピンクアナベルは割と咲いていた。この日は天気がよく、正午の陽射しは真上から降り注ぐので撮るのが難しかった。 アジサイは曇天の方が映える気がする。
アナベル。生クリームの菓子を思わせるようなフォルムは味がある。余談だがポーの詩「アナベル・リー」が好きである。キングダムバイザシー。
それにしても人が少なかった。行きはカメラを持っている人はほぼ見かけず、犬の散歩がてら歩いている人ばかりだった。復路で幾人かのバズーカ持ってる人たちとすれ違った。
スタンダードなアジサイ。アナベルも悪くないがやはりアジサイはブルーがしっくりくる。
「アナベルの雪山」の展望台からの眺め。写真で見るとまあまあ咲いているようにも見える。道中でウグイスの声を聞く。
露出をマイナスにするとそれっぽい感じになるとか、そういえば何かで読んだ記憶があった。
このフォルム、この色相のアジサイが好き。これはこういう種類なのか、これからスタンダードチックになるのか。花はよく知らない。
カシワバアジサイ。同じ構図の写真ばっかりじゃねえか。
ハイキングコースは二キロほどの行程。予報では最高気温28度になるらしい日の真昼だったのでだいぶ汗ばんだ。麓から登って展望台まで行き、小さい滝を眺めて戻ってきた。なんだかんだで一時間くらい歩いた。休憩スペースで一服し、出たり入ったりする犬を連れと二人でぼんやり眺め、時々会話をしているうちに一時間近くがあっという間に経っていた。歳をとるほど時間はあっという間に過ぎていく(ように感じる)。
二時過ぎに出発。ちょうど自分たちが帰る頃から少し人が増えてきたようだったが、それでも駐車場はガラガラだった。人が多いと疲れるから、これくらいの人出のときに見ておいてよかったかもしれない。でも、何年か前に来たときも、たしかその時はシーズンだったと思うが、混雑していたような記憶はないのだが。あきる野のサイゼで食事して帰宅。