初めてのTime Machine

正確には覚えていないが多分20年以上パソコンを使っている。初めて買ったNECのラップトップにはWindowsMeが入っていた。その後4回買い替えて現在はiMac late2015を使っている。この間、ただの一度としてバックアップを取ってこなかった。大切なデータといったら写真くらいしかないのだが、基本的に写真は撮ったら撮りっぱなし。一部のいい感じの写真のみSDカードからパソコンへ移動させるが大半はカード内に残したまま。移した写真はパソコンを買い替える際にクラウドに移動させる。買い替えたあとはクラウドから落とす…という運用でこれまでやってきた。それで何の不便も感じていなかった。

 

先日、ふと気まぐれを起こして過去の写真の整理を始めた。何が入っているのかすでに忘れているSDカードを読み込むと三分の一くらいのデータが破損していた。そうだ、物理メディアは消耗品だった。調べるとSDカードの寿命は3年から5年という。自分が持っていたのはもっと以前に買ったものだったからデータ破損して当然。むしろよく三分の二が無事だった。しかし気に入った写真はクラウドに保管してあるとはいえせっかく撮ったのにもったいなくなり*1、人生で初めてバックアップを取る気になった。現在はGoogleドライブとアマゾンphotosの二つのオンラインストレージを利用しているがいつ何の理由で垢BANされるかわかったもんじゃないし、クラウドを信用しすぎるのもリスキーだろう。

 

当初は楽そう、万全そう、との印象でRAID1のNASの導入を検討していた。オンラインで管理できればiPhoneiPad miniと簡単に共有できるし、「れいどわんのなす」という語の響きが出来る奴感を醸し出している…ようにも思え惹かれた。しかし自分のiMacは7年くらい使っているにも関わらず内部ストレージ1TBに対して使用量は100GB程度(ほぼ写真のみ)。さすがにNASは大袈裟すぎる…高額だし…定期的な買い替えのたびに廃棄に手間がかかってもだるいし……という理由で外付けHDDを選択。どれを買ったらいいのかよくわからなかったので以下のサイトを参考にWDというメーカーの2TBのやつをAmazonで購入した。

yoko51.com

 

 

Time Machineの設定は予想していたより全然楽で拍子抜け。初回は70分くらいかかったが以降は3分くらいで済む。バックアップ中に挙動が重くなる感じもない。動作頻度が過去24時間は1時間おきというのは頻繁すぎる気もしたが不都合もないので気にしないことにした*2。今のところ2TBの容量のうち1.92TBが余っている。

 

これでバックアップ体制は外付けHDDとクラウドのダブルになった。仕事上の重要データを扱っているわけではなし、遊びの写真*3だけなのだからこの程度の体制で十分だろう。HDDで保存しても何かのトラブルでぶっ壊れたり災害で家ごと逝ってしまうかもしれず、クラウドは垢BANくらうリスクは常にあるがそのときはそのとき。何事にも永遠には約束されていないのだから受け入れるしかない。

 

 

*1:45歳を過ぎ、取り返しのつかない過去の思い出の貴重さが身に染みてきつつある

*2:MacOS13なら頻度を変更できるらしいが俺のMacOSは12。来年あたり新しいのに買い替えようかな…とは考えている

*3:他人から見れば大層な写真じゃないが当事者である俺からすればそれなりに価値のある写真とはいえ