17年間加入していたAmazonプライムを4月に解約した。詳細は以下の記事参照。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
それに伴い、ン十年ぶりにディスクをレンタルする生活に入った。それについてメリット、デメリットを挙げてみる。
まずメリットから。
・配信されていない映画を見られる
最大のメリットはこれ。北野映画、伊丹映画、ジブリ作品は配信がないので見るならレンタルかディスクを買うかだ*1。配信されていても権利の都合か、中止されてラインナップから消えることもある。配信していない『レイク・マンゴー』と『フロンティア』が見たいけど近所の店には置いていない。残念。
・明確な意志を持って映画を見られる
人によると思うが、わざわざ店まで赴いて金払って期限つきでレンタルするとなると損失回避の精神から「見るぞ」という明確な意思を持って集中して見られる…と思う。サブスクでいつでも見られると後回しにしたり片手間で見てしまったりすることが多い…気がする。
次にデメリット。
・映画を見るのが面倒くさくなった
なんといってもこれ。見たくなったときすぐ見られる配信がどれほど便利か。店まで借りに行く手間、探す手間、他の客に借りられていて空振りする可能性、返却する手間、配信ならすべて省ける。ディスクをレンタルするようになって自宅で映画を見る頻度は明らかに減った。俺の場合行動圏内にGEOがあるからいいが*2、もしなかったらレンタル会員という選択はしなかった。
・再生機器が必要
今時プレイヤーを持っていない人も多いだろう。そういう人は買うか借りるかしなくてはいけないので別途出費がかかる。俺は15年以上前に買ったDIGAを使っている。
・ラインナップに限界がある
見られる作品数を比較したらレンタルより配信の方が圧倒的に数が多い。
・コスト的に微妙
俺が行くGEOは旧作は2週間レンタルできて100円。クーポンを使えば半額。それでも、アマプラに限らず配信サービスで基本料を払って見放題作品ばかりを見るならコスト的にはレンタルの方が高くつく可能性がある。月に見る数が増えれば増えるほどサブスクがコスト的に有利になる。加えて上記の手間を考えると総合的にはサブスクに軍配が上がるだろう。
・ちょっとだけ見たいときに不便
本やYouTubeで解説を読んだり見たりして興味をそそられ言及箇所を確認したくなったとき、その映画が見放題対象なら当該シーンだけをコストを気にせず見ることが可能だがレンタルだとディスクを借りないといけない。上の写真の『ミッドサマー』がまさにそのケースで、『キメねこの薬図鑑』を読んでいたら、この映画の幻覚剤によるトリップシーンはリアルに近い表現とありそのシーンを見るためだけに借りてきた。
・旧作はディスクに傷がついている場合がある
古いディスクだと裏に傷がついていて再生に手間取るときがある。『アウトレイジ』がそうだった。10回くらいトレイを出し入れしてようやく見られた。
・冒頭に予告が流れる場合がある
作品によっては再生してすぐにスキップできない予告が流れる場合がある。広告が流れるのが嫌でAmazonプライムを解約したのに同じじゃないか、と思いかけるが、こちらは冒頭オンリーだし、商品やサービスの宣伝ではなく映画の予告なのでギリギリ許容できる。
比較したら配信の方が総合的に優れている。Amazonプライム会員は配送料無料がメイン特典で、それに映画の見放題も付いているサービスと考えるとコスト的に決して高額ではないと思う。Amazonで買い物を毎月何度かする人ならAmazonプライムに加入して損はない。俺の場合、最近はめっきりAmazonで買い物をしていないので*3年会費を払ってまで加入しなくてもいいかなと。余談だが17年も加入してたのにSwitch2の抽選は外れた。
GEOへ行き棚の間をさまよって背のタイトルを見ていると、目当てではない映画が目に留まって、ふと懐かしくなったり興味を惹かれたりして借りることがある。そういう偶然の出会いは実店舗ならではだと思う。本屋と通販の違いに似ている。あらかじめ見たいもの/読みたいものが決まっているならサブスクや通販の方が効率的。
今時映画のレンタルをしている人なんていねえだろう(そんなわけないんだけど)と思っていたら『陪審員2番』が10本くらいあるうち1本残しで借りられていて、レンタルを使ってる人って結構いるもんだなと意外だった。まもなく公開される映画に合わせて関連映画を並べたコーナーがあったりして(今月公開の『28年後…』に合わせて旧作やゾンビ映画を陳列していた)、頑張ってるなあと感心もした。
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とりあえず当分はアマプラはじめサブスクに加入せずGEOでレンタルする生活を続けてみる。何ヶ月か経って見たい映画が増えてきたらそのとき単月で加入して、集中的に見たり、通販を利用するのもありだろう。いつでも見たいときに見られるなんてありがたみがない、昔は店で借りるのが当たり前だっただろ、とか言い出したら老害一歩手前か? もうすでになってるか? まあ俺は自分がやってるだけで他人に勧めたりはしないから。
以前は漫然と年会費を払い続けていた。どうしても見たい映画は単品でレンタル購入する手もある。『コンパニオン』は399円払ってアマプラで視聴した。