9月下旬、西伊豆へ行った。
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すっかり伊豆の素晴らしさの虜になってしまった。
なので再び行ってきた。
今度は南伊豆から西伊豆へ二泊三日の行程。
9:30前に出発。目的地は下田。距離的には3時間ほどのところが、行楽シーズンの三連休だったからか、道中渋滞がひどく5時間かかった。かなり消耗した。しかもナビに言われるがまま変なルートを走らされた。途中一回高速を下りて三島スカイウォークのそばを通る。そのあと三島塚原ICから再び高速に乗って9月と同じく伊豆月ヶ瀬ICで下りた。
道の駅伊豆月ヶ瀬でトイレ休憩。前回は12時頃ここに着いて昼飯を食べた。今回は14時近かった。今からがっつり食べてしまうと宿で提供される夕食が食えなくなりそうな気がした。が、ここまで昼飯抜きなので腹は減っている。結局修善寺バーガー(あまご)を食べた。思ったより大きく食べごたえがあった。

そこから南下。15:30頃、目的地である本日の宿、下田東急ホテルに到着。

予約してから知ったのだが、ここは三島由紀夫の常宿だった。毎年家族で訪れ夏の1ヶ月間を過ごしたという。下田が舞台の短編「月澹荘奇譚」のほかにもいくつかの作品をここで執筆した、と横山茂彦『三島由紀夫 街歩き手帖』にある。
今年生誕100年だった。俺は全然熱心な読者ではないけれど、もし三島が長生きしていたらバブル景気とその崩壊や地下鉄サリン事件について何て語っただろう、と思うことがたまにある。


部屋に入った途端海が視界に飛び込んできて思わず「おお」と声が出た。

三島が「日本一」と絶賛した日新堂菓子店のマドレーヌがサービスで置かれていた。食べたらマジで旨かった。
ホテルの裏、海沿いに和歌の浦遊歩道が通っている。

ミシュラングリーンガイドで紹介されたそう。ホテルの方に薦められたので行ってみることに。

下田東急ホテルは崖の上に建っているので徒歩で下まで移動するには長い坂を下りねばならない。

穏やかな波音を聞きながら海沿いを歩くのは気持ちがいい。


だらだら歩いていたら夕暮れになった。遊歩道からは山陰のため日の入りは見えない。
ホテルに戻って風呂に入る。この日は大変混み合っているため夕食は19:30からと言われる。たしかに大浴場は混んでいた。駐車場はほぼ満車。結果的に道の駅で修善寺バーガーを食べておいて正解だった。食べていなかったら19:30まで空腹を耐えねばならなかった。
夕食はコース。お洒落で美味しい料理がたくさん出てきた。オレンジの上に刺身とか、牛フィレ肉にベリーソースとか、初めて食べた。



これらをユニクロのロンTとスエットパンツで食す俺。
すっかり夜になった夕食後、ホテルの中庭から空を見上げるとたくさん星が見えた。
部屋に戻って早めに就寝したら深夜2時前に目が覚めた。夕方歩いた遊歩道のあたりは照明がなく暗いので星がよく見えるのでは、と思い、着替えてカメラを持って外に出た。車に三脚を積んであったので担いでいった。

一眼での星空撮影、初めてだったのでピンボケしまくってうまくいかず。iPhoneで撮った方が綺麗に取れた。この写真は肉眼で見た感じに近い。深夜に真っ暗な場所を歩くのは怖かった。懐中電灯を持っていかないと危険だ。
部屋に戻って二度寝した。

翌朝、ホテルの中庭からの眺め。朝食会場が混んでいる様子だったので、飯の前に、行きたいと思っていた九十浜海水浴場へ車で出かける。ナビによると15分程度の距離だった。



写真だと暗くなってしまったが実際にはもっと明るかった。自分たち以外誰もいなかったので朝の砂浜を独り占めできたのはよかった。細い道を下った先に海が広がっているというロケーションは宮古島の砂山ビーチに似ている。

行きは下りだからよかったけれど、帰りは坂を上るのがかなりきつかった。

ホテルに戻って朝食。ビュッフェ形式。充実メニューのためあれもこれもと欲張って取ったら明らかに取りすぎた。寿司があるのを忘れて米をよそったのはまずかった。胃が強くない俺、食い切れるか不安になったが、無事、完食できました。かなりの量を食べたので昼になっても腹が減らなかった。
二日目は下田ロープウェイに乗ること、日新堂菓子店でマドレーヌを買うこと、くらいしか予定を立てていなかった。九十浜海岸へはすでに行ってしまったし。なのでゆっくりめにチェックアウトした。


下田ロープウェイで寝姿山山頂へ。眺望すこぶるよし。しかしド逆光。

日新堂菓子店へ。入るとチャイムが鳴って店主と思しき女性が出てきた。入ってすぐのところに置いてあるカゴにバラ売りのマドレーヌが入っていたと思しいが空だった。店主曰く、先ほど団体客が来て買って行ってしまったという。やはり旨いから人気なんだ。5個入りのが1袋だけ残っていたので購入。店内は三島の写真や記事等がたくさんあった。
これにて南伊豆を去る。西伊豆へと半島を北上する。

途中、雲見海岸を通る。9月に通ったときは見えなかった富士山がこの日は見えた。
二日目の宿は堂ヶ島ニュー銀水。チェックインするなり大浴場へ。俺の他に誰もおらず、露天風呂を独り占め。気分がいい。
ロビーフロアにはドリンクバーがあり宿泊客は無料で飲める。15時から17時まではビールも無料。すごい。一杯頂いた。この日は天気がよかったので夕日が綺麗に見られそうだった。時間を見計らって堂ヶ島公園まで徒歩で移動。


沈みゆく太陽の光はものすごい。少しの間見ているだけでも目がやられる。白からオレンジ色へと変わると光はだいぶ弱まる。



太陽が沈み、月が昇っても、マジックアワーは続いた。この日は日没後40分くらい、水平線にオレンジ色の帯がグラデーションになって紺色の夜空と彼方で溶け合っていた。部屋がオーシャンビューだったのでホテルに戻ってからもずっと眺めて飽きなかった。自然って本当、美しい。美しい自然を見ていると、自分がいつか死ぬってことがあり得ないことに思えてくる。永遠なるものの一端に触れて、自分もその一部になれたような気がして。


二度目の風呂に入ったのち夕食。ビュッフェ形式。豪華なメニューで目移りする。ひつまぶし取ったあとで寿司を握ってもらえると知り、追加。いやあ、よく食った。しいたけステーキが旨かった。
血糖値が上がったか、部屋に戻るなり猛烈な眠気に襲われ19時過ぎに爆睡。そのまま朝の4時まで。5時から風呂が開くので移動して朝風呂を満喫する。お湯が気持ちぬるめなのでのぼせずに長時間入っていられる。

朝食もビュッフェ。おにぎりを握ってもらえるのがよかった。エビフライ旨し、おかわりした。この二日間、だいぶ野菜を食った。


ホテルの中を通って海岸へ行ける。せっかくなので立ち寄った。エメラルドグリーンが目を引いた。
この日は天気予報では一日曇り、時々雨。自宅まで3時間かかる行程だし、翌日からまた仕事だから早めに帰って体を休めたかった。なのでチェックアウト後、近くの土産物屋で買い物をしたらすぐ帰路に就いた。途中、少し停滞気味な箇所はあったが渋滞にはならずに済んだ。3時間ちょっとで帰宅。
再訪して改めて、伊豆は素晴らしいところだとの思いを強くした。飯が旨く、海は美しい。しかし道中混むのがネック。それだけ人気の観光地なのだ。もうちょっと埼玉からアクセスがスムーズだったら頻繁に行く気になれるのに。
今回泊まったホテル、どちらともよかったのでまた近くに泊まる際は利用しようと思う。
来年もまた伊豆へ行きたい。毎年一回は行きたい。
今年はあちこち出かけた。泊まりの旅行はこれがラスト。

