朝宮運河『現代ホラー小説を知るための100冊』がホラー小説のよいブックガイドだったので、紹介されている100冊*1全部読んでみるか、という気になった。
以下の記事に触発されたのもある。
結局この方は途中で挫折してしまったが、その理由の一つとして「100冊すべて読み切るという企画の性質上、ライターが面白いと感じることができなかった小説であっても最後まで読まなくてはならず、これも意欲をそぐ一因となりました」と述べている。
これはそのとおりで、本に限らず漫画でも映画でも音楽でもスポーツでもなんでも合う合わないはある。一人一人好き嫌いが異なるのは個別性の証、自然なことだ。それなのに合わない本を我慢して読み続けたらどうなるか。倉橋由美子曰く、頭がおかしくなる。
では、自分に合わない本が選書に含まれているのを前提に、読み切らなくてもいい、という条件にしたらどうだろう。とりあえず読んでみるだけでいい、合わなければ途中放棄可。これだとだいぶ挑戦のハードルは下がる。また、そうすることで自分の好みの把握にもつながる。
去年の夏、ある程度の冊数を集中的に読んでおり、ホラー小説は最近の自分が好むジャンルである。「現代ホラー小説を知るための100冊全部読む」、ちょっとやってみるか、という気になった。
hayasinonakanozou.hatenablog.com
紹介されている100冊全部読んでみる、という挑戦。
目的は俺がこれまで知らなかった面白いホラー小説、作家に出会うこと。100冊全部読破することではない。
条件および概要。
①2025年9月10日から開始し2026年12月31日に終了
「現代ホラー」だし、3年も5年もかけてやるもんでもないでしょう。だらだら続けてもモチベーションの維持が難しいのもある。
②ブクログと連動させる
読んだらブクログにタグ付けして記録する。2025年9月10日以前にブクログに記録されている本は読了済みとする。既読でもブクログに記録されていない本は再読する。
開始時点で16冊が記録済みだった。なので残り84冊を2026年の大晦日までに読む。
③途中放棄可
選書読破のハードルってつまらなくても読み切らなくちゃいけない重圧にある。だからそれを取っ払う。日々の生活や労働ですでに頑張ってんだ。我慢してんだ。無理してんだ。その上なぜ趣味の娯楽にまで我慢や無理をせねばならない。
何十年と本を読んできたので合う合わないは数十ページも読めば判断できる。文章、内容、展開、人物造形、無理と思ったら迷わず放棄。100ページ過ぎたあたりから面白くなる? 知らんわ、最初から面白く書いてくれ。
④シリーズものであっても紹介されているタイトルのみ対象
⑤読了後、短文でいいからブクログに感想を記録する
感想文はオモコロの企画が挫折した理由の一つ。書くのは読むのとは違う体力気力を必要とする。最近、俺がブログに月次でしか本の感想を書かなくなってるのも同じ理由。負担が大きい。
感想文!! 正直なところ感想文を書くのは気が狂いそうになるぐらいダルい。読書で使うエネルギーとは違う、能動的な消耗がある。小説を一冊読むのと同じぐらい、一冊の感想文を書くのはエネルギーが要る。マジでダルい。マジでダルい!!!
しかし感想文っていうのの効能はすさまじい。書き出してみることで『自分の考え』が手に取れるかたちになる。小説を読んだあと、感想というのは身体のまわりをふわふわしていて、ぼんやりと知覚しているけど、手には触れられない。そのふわふわしたものに文字という質量を乗せることで、手でつかめるようになる。そうすると、手に取っていろんな向きから眺めたることができて「自分ってこういうふうに感じてたんだな~」とわかるようになる。これがすごい!!
感想文は書いたほうがいい。「あまりにもダルすぎる」という感情を抜きにすれば絶対に書いたほうがいい。本当にあまりにもダルい。
なのでなるべく短く、負担にならない程度に書く。
100冊をスプレッドシートに一覧化して、読み終わったらセルを塗りつぶす。見える化によるモチベ維持。図書館やKindle Unlimitedを活用する。どちらも期限があるので強制力がある。
角川ホラー文庫はKindle Unlimitedにかなり入っている。電子書籍なら隙間時間にスマホでホラー小説を読める。しょーもないSNSや動画見るよりよほど有意義な時間の使い方だ。
2025年11月16日時点の進捗状況はこんな感じ。直近だと『二階の王』に感銘を受けた。

朝宮さんの紹介の面白そうなのから読むようにしているが、ちらほら途中で放棄(挫折)した作品が出てきている。挫折した場合は登録されない。
時代が古いやつは今読むとポリコレ的に微妙な描写や台詞が出てきてきついときがある。もっと古ければ別世界的な話として受け入れられそうだけど中途半端に古いとどうも。
気張らずぼちぼちやっていきます。
以下余談。
100冊リスト、ネットを漁るといろいろある。見るとついつい何冊読んでるかな…と数えてしまう。
昔々、長門有希の100冊に挑戦したときはあまりに読書の趣味が合わなすぎてすぐ挫折した。
文芸系だとノルウェーブッククラブのが有名か。60冊読んでた。
ザ・教養って感じ。縁遠い。
だいぶ偏ってるけどこれくらい偏ってた方が選者の個性があって楽しい。
*1:複数巻のがあるので厳密には100作

