多摩動物公園で撮影の練習をする

三年ぶりの、緊急事態宣言もまん防も発出されないゴールデンウィーク。遠出する予定はない(終盤に一泊旅行はする)が、せっかく先日カメラとレンズを新調したので何か撮りに行きたくなった。思えば一眼を触るようになってずいぶん経つが未だ撮影時の設定の大半をオートでやっている。向上心というもののない人間である。明るいレンズでボケてればなんか一眼っぽい感じになるからそれで満足していた。今度買った機材はそこそこいい値段の一式なのでこれを機にもう少し向上心を出してやってみるかという気持ちになった。老後まで趣味としてカメラをやっていこうかなあという思いもなくはないし。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは最大望遠時焦点距離が35mm換算で200mmになるとのこと。これほどの望遠レンズを使った経験がないので使ってみたく、となれば植物園より動物園かなと。埼玉県民なのに東武動物公園ではなく多摩動物公園を選んだのはこの動物園が好きだから。アクセスは面倒くさいが…。

 

と思ったのは今日起きてからだった。起きたのは10時過ぎ。ベッドで上記内容をつらつら考え、連休だから混んでるかもなー、でも一応今日は平日だしなー、と迷った末、行くだけ行ってみるか、と11時前くらいに出発。圏央道経由、八王子JCTで中央道へ、国立府中ICで降りるコース。いつもなら下道で行くのでこのコースは初めて。思い立ってすぐの行動だったのでスマホのバッテリーが半分ほどしかなく、アプリのナビを使ったらなくなりそうだったので珍しく車載ナビを利用。行く途中狭山PAへ寄りサンドイッチとアイスコーヒーを食す。圏央道も中央道もスムーズに流れていた。国立府中ICで降りてからはなかなか進まず。国道20号が混雑している。万願寺駅交差点からは直進なのに信号が多くなかなか進まない。平日ならこの時間でも動物園の駐車場は空いてるかも、と期待していたが甘い見通しだった。満車。動物園を過ぎた信号を右折して私営の駐車場へ。一日1000円。到着はちょうど12時。悪くない。金に物を言わせて高速使ってきた甲斐はあった。

 

多摩動物公園に来るのは何年かぶり。コロナ禍になってからは休園や予約制やらになっていてなかなか都合がつかず来ないまま時間が経った。入園時、家族連れやベビーカーが多いな、とは思ったものの園内は広いので混み合っている印象は受けなかった。いつも大体周る順番は決まっているので今回もその流れで。まずは昆虫館から。

こんなに寄れるんかい、とちょっと感動。昆虫館の植物園的な建屋はいい。花が咲き蝶が飛ぶ。楽しい。

 

チーター。壁に沿って移動したいらしくそういう行動を見せる。動きが早くてピントを合わせるのが間に合わない(AF)。望遠はこれで最大。f4.0だからか露出0だからか、それともその両方のせいかのっぺりした写真に。もっと寄りてえ、顔のアップが撮りてえ、と思った。このすぐ近くにサーパルキャットもいたが動きが早すぎるので撮影は断念。

 

ライオンがバスにちょっかいを。車内は大盛り上がりだったろう。f7.1、露出-7。

 

柵を消したい。上と同条件。なんで7.1にしたんだろう?

ここからf8.0で固定。曇ってきたのでホワイトバランスを曇りモードにした。露出0。眠いのかな。

 

草を咥えたチンパンジー。晴れてきたのでホワイトバランスをオートに戻した。黒い被写体をくっきりはっきり写すのってどうやるのだろう。露出プラスにすると全体的に白っぽくなってしまうし。後で調べよう。もっと寄りたかった。

オートフォーカスだと手前の網が消せず、初めてマニュアルフォーカスで撮影した。目にピントを合わせると読んだ記憶が。以降マニュアルフォーカスで撮影。マニュアルの方が早いし操作してる実感があって楽しい。こいつウインクしてるだけなのか、隻眼なのか。

 

黒い被写体は難しい。この構図、ヴィスコンティの山猫の眼帯ドロンとカルディナーレが顔寄せ合ってるシーンとダブった。

 

気持ちよさそう。動物って基本動かない。無駄な体力を消耗しないためか。俺も倣おう。

 

日本でタスマニアデビルが見られるのは多摩動物公園だけ!(だったはず)正直あまり好みでないが。耳と爪のデザインがモグラ、ネズミ、コウモリを連想させる。明るいけど露出-7。

 

オランウータンの赤ちゃん。人だかりができていた。器用にアスレチック。もっと寄りたかった。

 

アムールトラ。猫をまんまデカくいかつくした感じ。目がちょっと違うか。チーターってやっぱちょっと猫と違うな。太いほうれい線あるし。

ユキヒョウ。バズーカがあれば柵を消せるのか。こいつも猫っぽい容姿。

 

「お前にサンが救えるか!」

 

レッサーパンダかわいい。上は露出0、下は-3。

ターキン。動かないのでいい練習相手に。いっぱい撮らせてもらった。これくらい寄れると楽しい。写真は光線が重要ですね。次に構図、背景。被写体の良し悪しはその後では? 露出-7。

 

伐採された木に生えたキノコ、そして苔。人類が滅びたのちも菌と苔は残り続けるであろう。ウイルスも?

 

人間は愚か。

 

やっぱカラフルなのは撮ってて楽しい。これくらい寄れるといい。が、背景がなあ…。露出-7。

 

行ったり来たりを繰り返し、屋内に入りたそうにしていた。ずっと動いていたからピント合わせるの難しくちょっとずれてるかも。露出-3。

 

広いので混雑していないと思っていたが入園後一時間経過したくらいだっただろうか、本日は混雑しておりますとのアナウンスが流れた。ちょうど昼時だったのもあって食事処には行列ができていた。人だかりがすごくて見られないという事態には遭遇しなかったがコアラ館だけは入ってすぐに人の列が目に入ったので断念。あとはどこも比較的ストレスなく見られたように思う。

 

園内には三時間ちょっと滞在。これ以上いると帰り道が混みそうだったので3時20分頃撤収。下道で渋滞にはまると疲労がすごいので帰りも国立府中から高速を使うことに。とにかく万願寺の交差点に出るまでが長い。国立府中から乗った直後、行き先が新宿方面と河口湖方面の二択だったので一瞬パニクった。河口湖方面へ進み八王子JCT圏央道、これが帰路。八王子あたりでゲリラ豪雨に遭い狭山までずっと。まったり安全運転、しかし高速は三ヶ月に一度乗るかどうかなので運転中緊張して肩が凝った。何時間も運転はできない。若い頃はどうしてあんなに運転が楽しかったのだろう。何も用事がないのにただ運転するために車を出していた。

 

撮影の練習、そしてレンズの使い方の確認としては上首尾だったと言っていいと思う。マニュアルフォーカスを使えるようになったし、露出も意識するようになった。f値も開放オンリーだったから少し絞って8程度をデフォにした方がよさそう。動物を撮るならもっと寄れないと話にならないのもわかった。焦点距離300mmは必須か? 1メートルくらいありそうなバズーカ持ってる人も何人か見かけたがあんなの持ち歩くのはダルすぎる。自分が撮りたいのはスナップ、風景写真なのでバズーカはいらんかな。あると楽しそうだが。連休中は毎日何かしら写真を撮るようにしてもう少しマシな技量になりたい。