少し前にはてブを見ていたらこんなエントリが上がっていた。
東京、郊外ならともかく都心部は車を所有するコストが高すぎるんだな。平日は会社へ電車通勤だから週末しか乗らない、そんな人が駐車場を借りて維持費を払って車を持つ必要性があるかと考えるとあまりなさそう。週末の使いたいときだけカーシェアでいいんじゃない? と思う。
それでも自分の車はあると便利だ。時刻表に縛られず移動できる、移動中に人の目を気にせず済むからリラックスできる、大きめの家具家電を買っても持ち帰れる、大量の買い物をしても荷物にならない、雨の日に濡れるのを気にせず移動できる…などなどメリットはいくらでもある。一方でコストの他にも、事故るリスクや維持する手間(洗車やメンテナンスなど)もつきまとう。酒も飲めない。便利さと管理するめんどくささの共存。所有するってそういうこと。家も同じでしょう。
若い頃、2年ほど祖師ヶ谷大蔵で一人暮らしをしていた。たしかに当時車がなくても生活は不便じゃなかった。自転車があれば十分用が足りた。買い物は近所でできたし、小田急に乗れば一本で新宿まで行けたし、大きめの家具家電を買うこともなかった。この暮らしは2年で終わって埼玉の実家に出戻り、引きこもり、その後働いて金を貯めて自分の車を買うことになるんだが。
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以来、埼玉で車のある暮らしを送ってきた。俺は人口多めな某市在住で公共交通機関へのアクセスもしやすいが、それでも埼玉で暮らすなら車は必要だと思う。通勤も人と会うのも遊びに行くのも基本車の場合が多い。
車なら会社まで15分(夜勤時は道が空いてるから10分かからない)、雨の影響を受けない、会社帰りにスーパーやドラストやホムセンで買い物したりちょっと離れた飯屋へ行ける、遅番終わりに関越をドライブできる。何より車内は完全に一人になれる空間だからいい。独り言言おうが熱唱しようが自由。車は便利、車は楽しい。維持するのに金がかかるが、それでも可能なかぎりは所有し続けていたい。
運転席のドアを閉めると、たちあがった闇と静寂に、華美は今日ようやく一息つけた心地がした。こういう、仕事帰りに食料品買いだしで寄ったスーパーの駐車場でしか感じられない心地良さのようなものは、東京にはないだろうとふと思う。資産運用の本を読んだりすると、車は金食い虫でしかないから、田舎では車が必要などと言い訳せずとっとと都会へ引っ越せ、というような論が、経済合理的に正しいと判断されがちだが。
羽田圭介『Phantom ファントム』
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車があれば思いつきで行動できる。うどん好きとして気になっていた資さんうどんが鴻巣にオープンしたと知り、とはいえSNSで検索すると土日の昼間だと行列になっているっぽく、うどんは並んでまで食うもんじゃないとの信念を抱いているので、混雑を避けて日曜夜に車で向かった。このご時世にありがたいことに24時間営業なのだ。暇そうだったから同行者も乗せていった。日曜夜の道路は空いている。距離の割に時間はかからない。おしゃべりしていればすぐだ。

到着してびっくりした。23時になろうという時間なのに店内のベンチに待っている人たちがいた。マジか。とはいえ自動受付機で受付すると2人だったからかすぐ通された。
席に着いても店員は来ない。タッチパネルによるセルフオーダー、飲み物はセルフサービス。
自分は肉ごぼ天、同行者はかしわごぼ天、ともにうどん、並盛り。あとおでん5本セットとミニぼた餅も注文。こないだ行った金沢に続いてまた好きじゃないのにおでんを頼んでしまった。本当は好きなんだろ? と言われても言い返せないレベル。いや、セットに練り物が入っていなかったから、つい。
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うどんつゆ、甘い。これはこれでいける。麺はかなり柔らかい。運ばれてきたときごぼう天五本ははしゃぎすぎたか…と後悔しかけたけど意外にもすんなり食べられた。つゆに浸かっているから食べてるうちに衣がとろけていく。天ぷらは別皿の方がいいような気がしたが、こういうスタイルなんだろう。並盛りで十分な量、おでんは余計だった。初見だから量を見誤った。注文の品がすべて揃うと思いのほか豪勢で、何かのお祝いしにここへ来たんだったかと錯覚しかけた。
これが北九州のうどんか…。
率直な感想としては「うどんはやっぱ讃岐だな!」資さんがどうこうじゃない。俺が讃岐うどんを好きすぎるだけだ。
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でも資さんうどんがどんなもんか、一度食べてみたかったので食べられてよかった。並ばずに済んだし。とろろ昆布取り放題なのと、トイレがすごい綺麗なのに感動した。0時少し前に退店。まだ店内は賑わっていた。
今回は遠出して鴻巣の資さんうどんへ行ったけれども、車があれば深夜にドンキホーテで買い物してから山岡家へ行ったり、関越に乗ってどっかのSAで飯を食うというルートだって選べる。そんなふうにフットワーク軽く行動できるのが車の強み。
普段は、美術館行きます、好きな音楽はバッハです、『失われた時を求めて』読破しました、そんなハイソ(?)なインテリ? ブルジョワ? を気取ってるけど(そうか?)、結局俺はロードサイドの子だなあ…と最近思う。チェーン店やショッピングモールが好きで入ると安心するし、ファスト風土的景観を見ると郷愁を覚える。俺に原風景なんてものがあるとしたら、国道沿いのあの景色こそがそうだろう。かつてはロードサイドの画一的な街並みをつまらんものと思ったけれど、歳食ったら好きになってきた。近くに店が集まっているのは便利でいい。
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気温が高くなってきてだいぶ動きやすい季節になった。週末夜、車であちこち徘徊するのも楽しいかもしれない。47歳、反射神経や視力の衰えを考えると運転を楽しめる時間はもうあまり長くは残ってなさそうだから、今のうちに運転できる人生、車のある生活を満喫しておきたい。
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