2022年を振り返る

例年以上に早く過ぎた感のある一年だった。新型コロナは収束せず年中マスク装着生活が相変わらず続いている。マスク装着がデフォになると髭剃り頻度を下げられるので楽でいい。反面、周囲がマスク装着していると相手の表情が窺えずコミュニケーションが不便な面もあり。これはお互い様か。自分にとってもっとも身近なコミュニティは家族、次いで職場(友人は一人もいない)。家族にも職場にも感染者が出て危険が間近まで迫ってきた感がある。自分は4回目のワクチンを接種済み。とりあえず今年も感染せず無事一年を過ごせたことに感謝。とはいえ3回目も4回目もワクチン接種のあとは副反応なのか体調を崩してしまい会社を休む羽目に。政府は今後も5回目、6回目…とワクチン接種を続けるつもりなのかどうか(老親はすでに5回目を接種済み)、接種後の体調不良がつらいのでできればなくなってほしいが感染するのもさせるのも嫌なので早くコロナ禍が終わってほしい。2020年からだからすでに3年近くが経過している。時間が過ぎるのは早い。コロナ禍以前を思い出すのに努力が要るようになってしまった。

 

 

映画について。

…はすでにまとめた。

hayasinonakanozou.hatenablog.com

 

 

読書について。

今年は俺にしてはよく読んだ。75冊。ここ何年かで一番読んだんじゃないだろうか。1月にこんな誓い? を立てていた。

 

ブクログのマイ本棚ページ。

booklog.jp

 

推移はこんな感じ。

9月が少ないのは自宅リフォームが入った影響(だと思う)。夜勤明けなのに作業音が騒々しくて寝られず閉口した記憶がある。ホテルに泊まったりもしたのだが完全には工事日程を回避できず。4月が少ないのはわからない。が、少ないといっても他の月と比較したら相対的にそうなだけで普段の年なら月2冊でもそれほど少ないわけでもない。

 

なぜ今年は本を読む一年にしようと思ったのだったか…。これまで暇な時間の大半をネット閲覧に費やしてきた。それこそ膨大な時間をと言っていい。でも最近は炎上やら煽りやらコンプラやらばっかりで、ネットはもう2000年代のような現実からの避難所ではなくなり現実と地続きの、ビジネス、思想誘導、承認欲求および自己顕示欲発散の場になってしまったように自分の目には映り、つまらなくなった。俺が中年になって知性・感性が衰えた結果現在の楽しさについていけないのもあるだろう。が、つまらないと思う自分の気持ちは本物なのでそれを変えようと決意したところで意志で変えられるもんじゃない。それにネットの文章はクセが強いし情報の信憑性も怪しい。プロの書き手によって書かれた本の方がずっとクオリティが高いしためになるし信頼もできる。…と思ってこれまでネット閲覧していた時間で読書することにしたのだ。幸い、といっていいのか、自分には100冊を超える積読本がある。いつか読もうと思って買っておいたやつら。いつか読もうと思いながらそのいつかは先延ばしのままここまできてしまった。「いつか」は向こうからはやって来てくれない。「いつか」は自分でこしらえねばならない。だから今年そうすることにした。「ねーちゃん! あしたっていまさッ!」の精神である。

 

実行するにあたっては以下のエントリを参考にさせてもらった。

anond.hatelabo.jp

 

honeshabri.hatenablog.com

 

ブクログに登録したのは骨しゃぶりさんのエントリを読んだため。たしかに読んだ本の量を可視化することでモチベーションの向上・維持につながる。自分が読んだ本は紙の本とKindleが半々くらい。

電子書籍の方が読み出すハードルは低いものの慣れの問題なのか紙の本の方が読みやすい気がする。レイアウトにもよるが。あと、電子書籍は目への負担を考慮して当初はKindle Paperwhiteで読んでいたがもっさり動作にイライラすることが多く、AmazonブラックフライデーでiPad mini6を購入してからはそっちのKindleアプリで読んでいる。こちらは動作がサクサク、ページ戻しや送りも素早くできて快適である。画面の輝度は読書中は下げている。自分は自動車通勤なので通勤時間に読書する機会はない。会社の休憩時間は寝て過ごしている。なので読書はもっぱら自宅で、ベッドに寝転がってしている。

 

読む本の種類が以前と少し変わった。10月くらいから犯罪や事件に関するものを読む割合が増えた。読んでいて気づいたのだが俺はこういう内容の本が好きだったんだな。関心があるからスラスラ読める。これまではわりと海外の文芸を好んで読んでいたが年をとるにつれ小説を読むのに際してハードルを感じるようになっている。加齢によるイマジネーションの減衰か。

 

今年を振り返ると読書する時間はまだまだ捻出できた。多分倍いけた。来年以降もネット閲覧は今年以上に控えてたくさん読書するつもり。インターネットより読書、映画鑑賞、散歩、山歩きをしたい。あと、いま『闇の自己啓発』を読んでいるのだが読書会なるものに参加してみたい気持ちが出てきた。読んだ本について人と話す機会がないことに少しの寂しさがあるので。思うだけで実行するかどうかはわからないが。

以下、今年読んで印象的だった本。

 

コリン・ディッキー『ゴーストランド』

hayasinonakanozou.hatenablog.com

 

 

高橋ヨシキ『悪魔が憐れむ歌』

hayasinonakanozou.hatenablog.com

 

 

矢部嵩『魔女の子供はやってこない』

hayasinonakanozou.hatenablog.com

読んでノスタルジックな気分に。

 

 

大槻涼樹虚淵玄沙耶の唄

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近年読んだ本でもっともやばかった。サントラも買った。

 

 

赤瀬川原平超芸術トマソン

hayasinonakanozou.hatenablog.com

 

 

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『亜鉛の少年たち』

hayasinonakanozou.hatenablog.com

ロシアによるウクライナ侵攻の結末を予言する内容だと思っている。侵攻は現在も続いているらしいが最近はテレビをまったく見ない*1ので動向を知らない。

 

 

ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』

hayasinonakanozou.hatenablog.com

 

 

清水潔『殺人犯はそこにいる』『桶川ストーカー殺人事件』

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2冊ともすごかった。

 

 

あと、ブログに感想を書けていないのだけれど以下の2冊もよかった。

デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』

今後自分が労働について考える際の軸となりうる本。

 

 

宮下洋一『死刑のある国で生きる』

この本を読んで、遺族は自分の家族を殺した憎い犯人が懲役刑の判決ののち獄中で自殺したら気が晴れるだろうか? 死刑は何のためにあるのか? 誰のためにあるのか? 死刑は犯罪者の更生の機会なのか? それとも遺族による報復の機会なのか? など、足りない頭で色々考えてしまった。あとで改めて感想を書くつもり。宮下洋一さんの本は今年この本のほかに『安楽死を遂げた日本人』『安楽死を遂げるまで』も読み3冊すべてから感銘を受けた。自分個人の現時点での考えとしては、死刑制度については制度としてはあっていい、安楽死制度については現在の日本にはまだ導入すべきではない。どちらもまだまだ議論が必要だろうしそれを知っていく過程で自分の考えも変わるかもしれない。

 

 

読んだ本が増えると感想をブログに書くのが追いつかなくなる…というか、書くのは億劫で苦痛なだけ、でも読むのは楽しい。なのでどうしても楽な方へ逃げてしまう。逃げているうちに時間が経ち過ぎてしまい読んだときの記憶や感動が薄れ書けなくなる。短くても拙くてもいいからとにかく読んだらさっさと感想を書いてログとして残すべき…とは今年思ったこと。そのためにブクログに書いた感想やツイートをコピペするのも一つの手。

 

来年は100冊を目指したい。読むのは1ページでもいいから毎日本を手に取り開く習慣をつける。そして積読の山を崩していく。

 

 

競馬について。

画像のとおり。やるのはほぼG1のみのライトユーザー。

今年勝ったのは大阪杯菊花賞のみ。自分が勝ったからというのもあるかもだがレースとしても両方とも面白かったように思う。有馬記念はエフフォーリアを軸にした。厳しいとは思ったが好きな馬を買いたいし奇跡に賭ける気持ちで。中継を見ていたらエフフォーリアの返し馬のとき観客が大きくどよめいたので胸が熱くなった。待っているからまた強い姿を見せてくれ。あとステラヴェローチェはどこへ行った。

 


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ボルドグフーシュの末脚やばいな。

 

 

旅行について。

今年は県民割を利用してかなりお得に県内のあちこちに20回以上宿泊した。が、遠出らしい遠出はせず。来年はGWあたりに何泊かの旅行へ行くつもりでいる。候補としては四国か九州か北海道。

 

 

体調について。

昨年四十肩の痛みから解放されたもののまだ右肩には動かすと引っかかるような感じが少しある。それ以外はとくに大きな問題なく過ごせた。ワクチン接種して数日後に副反応なのか体調を崩して3回目のときも4回目のときも会社を休んでしまった。正直もう打ちたくない。

 

 

お金について。

従来の楽天証券でのインデックス投信積立に加え、今年から三井住友NLによる同商品の積立をSBI証券で始めた。夏頃、ゴールドNLに切り換えて100万円利用修行開始。現在半分くらい。10月、iDeCo加入対象者が拡大したと知り口座開設。2024年に新NISAがスタートしたら現在特定口座で保有している資産を売却して新NISA口座へぶっ込みできるだけ早く1800万円の枠を埋めたい。しかし新NISAの内容発表がiDeCoの加入対象者拡大からわりとすぐで、だったらiDeCoはやらないでその分を新NISAへあてればよかった…という気分になった*2

今後iDeCoも拡充してくれないだろうか。たとえば受け取り時の控除枠を退職金控除とは別にするとか…。いや、というか今後退職金控除自体が縮小されるみたいな話も出ているようだが…。

2017年からNISAをやっているので来年で投資家()生活7年目になる。

 

 

そのほか。

今年は夏の終わりに実家のリフォームがありそのおかげで自分の部屋も倍近く広くなった。本棚に本が収まりきっていないので来年は買うかDIYするかしてきちんとした本棚を設えたい。あと50インチくらいのAndroid TVも買いたい。

来年は出費が嵩みそうなので普段から無駄遣いを控えるよう意識して暮らしていきたい。

以上。

 

 

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*1:リフォームしたら俺の部屋だけなぜかテレビが映らなくなったため

*2:iDeCoは60歳まで資産が拘束される上、原則途中で解約できないのでhttps://www.smbc.co.jp/kojin/special/moneyguide/asset-management/column/026/index.html