2023-01-01から1年間の記事一覧

『現代思想2023年10月号 特集スピリチュアリティの現在』を読んだ

現代思想 2023年10月号 特集=スピリチュアリティの現在 作者:栗田英彦,橋迫瑞穂,石井ゆかり,鏡リュウジ 青土社 Amazon 今年は例年になくよく雑誌を読んでいる。この『現代思想』も、『本の雑誌』『スペクテイター』『SFマガジン』『ユリイカ』『週刊ダイヤ…

『原理運動の研究』『週刊ダイヤモンド 巨大宗教「連鎖没落」』を読んだ

原理運動の研究 (ちくま文庫 ち-20-1) 作者:茶本 繁正 筑摩書房 Amazon 旧統一教会研究の古典であるという。品切れだったがちくま文庫で復刊。刊行が1977年なので情報としてはかなり古い。が、1980年代から90年代にかけての新興宗教全盛時代へ向かって右肩上…

新宿散歩(断念)

藤子・F・不二雄ミュージアムからの帰り。 hayasinonakanozou.hatenablog.com 新宿で小田急を降りてヴィアイン新宿に宿泊した。 ミュージアム内を歩き回って疲れていたし(1万歩ちょっと歩いた)、コロナ第9波と言われる今、新宿をうろつくのは躊躇われた。…

藤子・F・不二雄ミュージアムへ行ってきた

登戸にある藤子・F・不二雄ミュージアムへ行ってきた。 長くなるので先にこれだけ書く。 藤子・F・不二雄ファンまたはドラえもんに思い入れがある(あった)人ならかなり楽しめるので行ってみるといい、と思う。自分はかなり楽しめた。 以上。 以下は自分語…

週末、夜歩く

この週末、急に秋がきた。 涼しい、というか半袖だと寒いくらいで(室温24度)土日とも自室のエアコンをつけずに過ごした。 土曜日の夕方から夜にかけてかなり強い雨が降った。 何年も車のフロントガラスの油膜除去をしておらず、雨のたび雨滴を弾いて、それ…

他人との近過ぎる距離が不幸の源である──鶴見済『人間関係を半分降りる』を読んだ

人間関係を半分降りる ――気楽なつながりの作り方 作者:鶴見済 筑摩書房 Amazon 冒頭に「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」という心理学者アドラーの言葉が引かれている。さすがにすべてではないだろう、金銭や健康の悩みも中にはあるだろう。でも世の中の…

シン・夜勤マンの憂鬱、あるいは冬眠への憧憬

枕のシンにとくに意味はない。語感がいいので付けた。 9月も下旬だというのに今日も最高気温35度だかで真夏のような一日だった。 しかし朝と夜はだいぶ涼しくなった。もう夏じゃない。秋だ(にしては暑い日がまだ続くみたいだけれど)。夏は終わった。 ここ…

映画になったら面白そう──チャック・パラニューク『インヴェンション・オブ・サウンド』を読んだ

インヴェンション・オブ・サウンド 作者:チャック パラニューク 早川書房 Amazon 失踪した娘を何年も探している男。 人が絶命する瞬間の叫び声を録音している音響技師の女。 まったく別の人生を歩んでいるはずの二人の人生、二つの物語はやがてひとつになる…

いくらなんでもつらすぎる人生──ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』を読んだ

ストーナー 作者:ジョン・ウィリアムズ 作品社 Amazon 大学教師(助教授)の生涯という地味な話。 文章がよく、まだるっこしい描写もないのでテンポよくすいすい読める。感情を揺さぶるような場面もある。 だが、全体としては暗い話だ。悲しい、よりも先に暗…

映画『福田村事件』を見た

ちょうど100年前の1923年、現在の野田市で起きた自警団による虐殺事件を元にしたフィクション。イオンシネマ板橋が最寄りの上映館だったので行ってきた。ちょうど夕食の時間帯の上映にも関わらずほぼ満席。 震災直後の混乱の中で流言蜚語が飛び交い、無実の…

川崎チネチッタで映画『オオカミの家』を見てきた

カルト団体のコミューンから脱走した少女が体験する悪夢のような世界をストップモーションアニメで描いた映画『オオカミの家』。面白そうだから見に行きたかったが上映館が少ない。最寄りの川越スカラ座は上映スケジュールがまだ先。イメージフォーラムまで…

『BRUTUS No.991 怖いもの見たさ。』を読んだ

BRUTUS(ブルータス) 2023年 9月1日号 No.991 [怖いもの見たさ。] [雑誌] マガジンハウス Amazon ホラー特集号。 熱心なマニアではないけれどジャンルとしてホラーはわりと好き。 なぜホラーが好きなのか。 恐怖は人間にとって強烈な感情(生存本能に直結して…

修行が終わりエポスゴールドカードが届いた

先日、エポスゴールドカードが届いた。 今年の1月、ノーマルのエポスカードを作った。 が、当時は三井住友ゴールドNLの修行中(年間100万円利用で年会費永年無料&1万ポイント付与)だったので利用せず放置。 三井住友の修行が4月上旬に終了*1したのでようや…

夏季休暇中に見た映画3本 『ミンナのウタ』『ヴァチカンのエクソシスト』『イノセンツ』感想

『ミンナのウタ』 『リング』と『呪怨』を足して薄めたような感じ。GENERATIONSのメンバーが本人役で出演して怪異に巻き込まれる。実質的な主人公は失踪したメンバーを探す探偵役のマキタスポーツ。汚ならしい中年の役がハマっていた。始まってすぐにGENERAT…

大宮周辺をぶらつく

1泊2日、埼玉県在住者が大宮とさいたま新都心をぶらついてきた。このエリアには馴染みがない。埼玉は広い。 8月13日。日曜日。 予報だと台風の影響で雨だったが曇ってはいるものの持ちこたえていた。気温高く蒸し暑い。気圧の関係か、朝起きてからずっと鈍い…

中森弘樹『「死にたい」とつぶやく 座間9人殺害事件と親密圏の社会学』を読んだ

「死にたい」とつぶやく 作者:中森弘樹 慶應義塾大学出版会 Amazon ブクログによると読んだのは4月。示唆に富んだとてもいい本だったが感想を書くのが難しく、時間がかかりそうだったので放置していた。夏季休暇で時間があるのでハイライト箇所を振り返りつ…

10年以上ぶりに村上春樹を読んだ 『街とその不確かな壁』感想

街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 6月に読んだのだが感想を書くのが億劫で放置していた。なのでところどころ記憶は薄れているがさらに忘却する前に記録しておく。 自分は村上春樹の熱心な読者ではない。『世界の終りとハードボイルド・ワンダ…

俺も森で隠遁したい シルヴァン・テッソン『シベリアの森のなかで』を読んだ

シベリアの森のなかで みすず書房 Amazon 7月、一冊も本を読み終えなかった。職場が異動になり、知らない人たちと知らない業務をやるのに疲労し、仕事から帰ってきても本を読む気力を出すのが難しく。新しい仕事を覚えるのが中年の衰えていく一方の脳にきつ…

ガジュマルを植え替えた(4号→5号)

今年の4月にカインズの園芸コーナーで買ったガジュマル(648円)が夏になってだいぶ成長して4号の鉢がきつそうだったので植え替えた。 本日より夏季休暇。朝9時にカインズへ。平日朝なので空いていた。5号の鉢、観葉植物用の土、鉢底ネット、鉢底石、以上を…

カレーばっかの日々

今、セブンイレブンでカレーの祭典というフェアをやっているのをXで知った。どれも旨そうで食べたくなり結果ここ数日毎晩カレーを食べる事態に至った。 www.sej.co.jp 有名店とのコラボ商品の数々。 ラインナップにエリックサウス監修ビリヤニが入っていて、…

トム・クルーズとイーロン・マスク、どこで差がついたのか 『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』を見た

4DX吹替で見てきた。 ミッション:インポッシブルシリーズ、過去作は一つか二つしか見ていない。なのに新作を見に行ったのは、予告編でトム・クルーズがバイクで崖からダイブするシーンがすごかったから。実際見たらバイクでのダイブ以上にカーチェイスや機…

ある週末の過ごし方

7月22日。土曜日。 朝6時頃起床。普段はこんな早く起きない。ブログを書いたりゼルダをやったりして過ごす。ゼルダ、素材集めと地底の探索をやりつつ少しずつメインストーリーを進めているがすでにプレイして120時間を超えてきたせいかだんだん飽きてきた。…

『寝そべり主義者宣言 日本語版』を読んだ

はてブ見てたらこんなニュースが目に入った。 jp.reuters.com 16歳から24歳の失業率が約20%、しかし統計の取り方次第では40%を超えている可能性もあると。この記事に引用されている大学教授のコメントの「家で寝そべっている」若者とは寝そべり族を指してい…

『ユリイカ2023年7月号 特集 奇書の世界』を読んだ

ユリイカ2023年7月号 特集=奇書の世界 作者:竹中朗,山本貴光,吉川浩満,円城塔,酉島伝法,春日武彦,樺山三英 青土社 Amazon 面白そうだったので購入。 ユリイカ、知ってはいたが買ったのも読んだのも初めて。ほぼ丸々一冊が特集の内容に割かれている。寄稿者…

作画の凄さに圧倒される 映画『君たちはどう生きるか』感想

ネタバレあり感想です。 予告編も宣伝も一切なしという異例の公開。事前情報まったくない状態で見に行くぜ〜と思っていたのに金曜日だったか、はてブを開いたら声優3人の名前が思いっきりタイトルに出てる記事が出てきてげっとなった。いくら公開日だからっ…

SNSから距離を置く

イーロン・マスクによる買収後のTwitter、ゴタゴタ起き過ぎ。あと金の話出し過ぎ。 冷める。 不便を強いてもTwitter側にはユーザーに寄り添うみたいな姿勢一切なく開き直るし、そんなサービスを文句言いながらも利用し続けるのなら『デジタル・ミニマリスト…

クリアには程遠い状態だがプレイ時間が100時間を超えたので『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について少し書く

今回もハイラル城は不気味 ネタバレあり。 はっきりとは覚えていないがたぶん6月の第1週からプレイ開始。現在110時間ほどプレイ。我ながらかなりやっている。時間泥棒なので仕事のある平日は1時間程度しかやらないようにしてストーリーは進めず素材集め、フ…

オリコカード・ザ・ポイントよ、さらば

2017年10月から4年くらいずっとメインとして使っていたオリコカード・ザ・ポイントを解約した。 年会費無料、基本還元率1%、ETCカード年会費無料とソツのない優等生的なクレカ。このカードを持つようになってからクレカの還元率を意識するようになった。貯ま…

末木新『「死にたい」と言われたら 自殺の心理学』を読んだ

「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学 (ちくまプリマー新書 428) 作者:末木 新 筑摩書房 Amazon 統計学、心理学、生物学等複合的な観点から自殺について考察する。 統計的には、 ・日本における自殺の原因の4割は健康問題。 ・男性と女性では前者の方…

ひとりものの生きる道  荒川和久『「居場所がない」人たち 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論』を読んだ

「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書) 作者:荒川和久 小学館 Amazon 今後の日本社会は人口減少を回避できない。 それに伴い生涯独身者も増加する。 独身男女と既婚男女の幸福度調査における差異。 すでに崩壊し…